番外編 宇宙漂流記ルミナス 138 宇宙を駆ける王者4
ゴッドアースはアースフラッシュのスーパーファイナルゴッドアースでエスパーロボ・ゴールザッジを破壊した。
「すごい、アレがタケルのロボットなのかよ……」
「アスカくん! 早くタケルくんを基地に連れてくるんだ!」
おっと、この声は聞き覚えあるぞ。
この声は、アイアン28の大崎署長だ!
「大崎長官、フラッシャー隊帰還します」
フラッシャー隊の隊長、平等院アスカは大崎長官の命令でガイアから弾き出されたタケルをコスモフラッシャーに乗せ、フラッシャー隊基地に向かった。
そしてオレ達はそれを追いかける形でルミナス号でフラッシャー隊の基地について行く事になった。
幸いオレ達は敵と見られず、大崎長官に連絡がついた。
「おや、キミ達は?」
「大崎署長、お久しぶりです、オレ達です。ルミナス号でアイアン28と一緒に戦ったのを覚えてませんか?」
「おや、キミ達は誰だ? ワシはキミ達と会うのは初めてなんだが……」
え? どういう事だ??
「え、大崎署長? 大崎署長が大崎長官じゃないんですか?」
「なるほどな、わかったぞ。キミ達が会ったのはワシの弟だろう。アイツは警察署長をしておったからな。そうかそうか、弟が世話になった相手ならワシらの敵では無さそうだ」
そうか、そういう事だったのか。
大崎長官と大崎署長がそっくりだったのは彼らが実の兄弟だったからだという話なのか。
「さあ、こちらに来てくれ。久々に弟の話が聞けるのか、アイツは元気なのか」
どうやらアイアン28とゴッドアースの世界は繋がっているようだ。
という事は章太郎やドビー、ブラックフォックスも出てくるかもしれないな。
フラッシャー隊の隊長に連れられたオレ達は基地の部屋を使わせてもらい、そこで休む事になった。
どうやら大崎長官は弟の大崎署長に連絡をとっているようだ。
アイアン28とブラックフォックスは宇宙帝王と戦う為に宇宙に向かったらしい。
フラッシャー隊はそれを支援する為に宇宙に向かう準備を進めているようだ。
オレ達が宇宙に向かう準備を進めていると、アークとアースの二人が話をしているのが聞こえた。
「兄さん、本当に兄さんなんだね!」
「ああ、アース、大きくなったな。お前の姿、父さんにも見せてやりたかった……」
「父さんだって! おれの父さんは、どうしたんだ?」
「アース、父さんは……ゲース皇帝に殺されてしまった。地球侵略に反対したからだ」
タケルはアークの話を聞き、悲しみに打ちひしがれた。
「ゲース皇帝、絶対に許さないぞ……」
「アース、まだ今はその時じゃない……ゲースの力は巨大だ」
どうやら展開としてはアースとアークの兄弟対決を免れる事ができたようだ。
しかしゲース皇帝とゴッドアースの対決前に何度かあったアークとの対決が丸々無くなった状態の今は、ゲース皇帝とゴッドアースの中盤での対決がこの直後に起きてもおかしくない。
それにもしここがアイアン28と同じ世界なら大崎長官に大崎署長と連絡してもらい、アイアン28やブラックフォックスと共に戦う事も出来る。
その際にゲース皇帝だけでなく宇宙帝王が出てくる可能性もあるが、それこそゴッドアースが宇宙帝王を倒せる可能性もある。
「タケル、無理するんじゃないぞ。俺達がいるからな」
「フラッシャー隊のみんな……ありがとう!」
フラッシャー隊はタケルが宇宙人と知っても共に戦う事を誓ってくれた。
それもこれも大崎長官のおかげなのだろう。
「キミ達、喜んでくれ。大崎署長と連絡がついたぞ、コレからフラッシャー隊は宇宙に向かう」
タケルとアースを連れたフラッシャー隊は大崎署長とアイアン28達の待つ崎島博士の研究所に向かう事になった。
オレ達のルミナス号もそれについていく形で参加する事になった。、




