表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

577/646

番外編 宇宙漂流記ルミナス 123 チェンジフォーマー6

 トレーラー司令官が重症化する前に鎮静化出来たのでオートロン軍団はようやく落ち着きを取り戻せたようだ。


「お前、凄いじゃないか! 本当に地球人なのか?」


 オートロンのメンバーに分かってもらうため、オレはウィンセルから降りた。

 どうやらロボの中から彼らにとっての小型な生命体、つまり地球人が出てきたのがかなりの驚きだったようだ。


 まあチェンジフォーマーにとっての地球の乗り物は彼らの姿をその星々の文明に合わせて作った姿なので今は地球にいるから地球の乗り物にしている、というところなのか。


「本当に地球人だ。トレーラー司令官を助けてくれてありがとう」


 オートロンのメンバーと仲良くなったオレ達はルミナス号で彼らの基地に到着、今までの話をするとトレーラー司令官はオレ達が別の世界にワープする方法を探してくれると言ってくれた。


「わたしに良い考えがある。多分だがエナジオンキューブを使えばキミたちのその……ルミナス号のエネルギーに変換してワープが可能かもしれないな」


 このトレーラー司令官の良い考えが本当に役に立った事はほとんど無い。

 むしろ周りのオートロンメンバーのおかげ、もしくはスターストーム等の自滅のおかげでピンチを免れていると言った方が正解だろう。


「よし。それではデセプトロンの基地に行き、エナジオンキューブを手に入れよう。今あるものは暴走してしまいそのままで使うのは危険だからな」


 ……まあ、今はそれにあわせて動くか。

 オレ達のルミナス号はオートロンについていく形でデセプトロン基地に向かった。


 だが、到着したデセプトロン基地はおかしな事になっていた。

 どう見てもテラトロンの姿が無く、スターストームが変な王冠とマントをつけてデセプトロンのメンバーを働かせているのだ。


「テラトロン亡き今、デセプトロンのニューリーダーはオレ様だッ! お前達はオレ様とアンノウンの為に死ぬまで働くのだッ!! 壊れたモノは容赦無くぶち壊すッ!!」


 上機嫌のスターストームはアンノウンに操られているようだ。

 どうやらテラトロンはアンノウンの力を手に入れたスターストームに倒され、どこかに追放されたらしい。

 このままアンノウンを放っておくと、あの超惑星サイズの怪物はこの地球をメチャクチャにしてしまう!


 ——そうなるとオレ達が元の世界に戻れなくなってしまう!!


 それだけはどうしても避けなくては。

 オレ達はデセプトロン基地内部に侵入し、エナジオンキューブを探すのと、テラトロンを探す事にした。

 ルミナス号のカメラはトレーラー司令官に付けさせてもらっているのでトレーラー司令官の動きはこのまま見る事ができそうだ。


 そしてらどうやらテラトロンはアンノウン内部に閉じ込められている事が発覚、それを救い出す為にトレーラー司令官が単身乗り込んだ。


「テラトロン、無事か!」

「その声、トレーラーか。落ちぶれたワシを笑いに来たのか?」

「その態度ならまだ無事みたいだな。安心しろ、ここから出してやる」

「何だと?」


 エナジーアックスで電磁檻の電源を壊したトレーラー司令官はテラトロンを助け出す事に成功した。

 すると、アンノウンが地響きを上げて動き出したようだ。


「このままでは、アンノウンが動き出してこの地球が崩壊するぞ!」

「トレーラー、ワシを使え!」


 そう言うとテラトロンは大型のバズーカ砲に変形した。

 そのバズーカ砲を構えたトレーラー司令官がアンノウンの中枢部を狙う。


「トレーラー、ヤツの弱点はあの中央部分のマトリックスシステムだ!」

「わかった、やるぞ」


 トレーラー司令官とテラトロンが協力し、アンノウンのマトリックスシステムを撃ち抜いた!

 すると、不完全な変形のままアンノウンの頭部が外れ、空中に浮き上がった。

 どうやらあの頭部だけでも攻撃出来るようだ。


「テメーは、トレーラー、それにテラトロンもいるのかよッ!?」

「スターストーム、この愚か者が!」


 この騒動の間にオレ達はエナジオンキューブをワープエネルギーに変化させ、ついにワープ可能のエネルギーを溜め込んだ。

 だがこのままここを離れるのはどうなのだろうか。


 そう考えるとこのワープシステム、あのアンノウンに使ってしまいアレを宇宙の果てに飛ばしてしまった方が良さそうだ。


「MAYA、ワープシステムをあのアンノウンに向けて使うぞ、出来るだけ遠くの宙域を弾き出してくれ!」

——わかりました、無茶させてくれますね。ワープ準備完了、5.4.3.2.1.0ワープ!!——

「うわぁぁぁ! オレ様のアンノウンがーッ!」


 アンノウンに弾き出されたスターストームがその辺りに転がった。

 そして、ついに超巨大惑星サイズチェンジフォーマーのアンノウンは宇宙の果てに強制ワープさせられた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
[一言] >このトレーラー司令官の良い考え  実は元ネタでは本当に「良い考え」だった事の方が多いらしいですね。 (※出典:pixiv百科事典) https://dic.pixiv.net/a/%E7…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ