番外編 宇宙漂流記ルミナス 119 チェンジフォーマー2
オートロンとデセプトロンの戦いは続いている。
ダイノロンのリーダーであるティラノロックはティラノサウルス型から人型に変形してデセプトロンの飛行機に岩石を投げて攻撃をしていた。
でもこの時代のティラノサウルスは怪獣のような尻尾を引きずる二足歩行のデザインなのでチェンジフォーマーのビーストファイターズバージョンの敵リーダーのティラノサウルスから変形するデセプトロンリーダーのテラトロンとはデザインがまるで違う。
まあ、時代が違うと子供用図鑑とかの恐竜の復元デザインも大きく変わったからな。
だからこの時代のティラノサウルスは怪獣に近い二足歩行のスタイルだ。
「俺、つよい。この岩でデセプトロン投げてこわす」
ティラノロックは攻撃力に長けたロボットだ。
正直言って頭は良くないがそのパワーはかなりのものでオートロンに欠かせない存在だと言える。
岩がぶつかったデセプトロンの飛行機ロボが地面に墜落した。
だが残念ながら致命傷になる程ではなく、負傷したくらいだ。
「クソッ、あの馬鹿力め! アイツの投擲を止めないとどんどん被害者が増えるぞッ!」
スターストームが悔しそうに呟いている。
そこに到着したのは緑色のダンプ、ミキサー車、クレーン車、パワーショベル、ブルドーザー、ショベルドーザーの六機のロボだった。
「テラトロン様のご命令だ。ここは俺達が仕切る!」
「クッ、テラトロン様の命令なら仕方ない。ここは任せたぞッ!」
六機の建機ロボが集まり、合体を開始した!
「「「「「「ビルドトロン、合体!!」」」」」」
ブルドーザーが右足に、ミキサー車が左足に、パワーショベルが右腕に、クレーンが左腕に、ショベルドーザが頭部と胸部に、ダンプが腰と大腿部に変形し、合体巨大戦士が完成した!
「合体戦士、デストラクター!!」
——デカい! これの玩具がかなり巨大だったのは覚えてるが実物もかなりデカいロボットになっている。
合体戦士デストラクターはティラノロックをひっくり返し、ティラノロックはそのまま動かなくなってしまった。
「くそ、俺起き上がれない。ダレか助けてくれ」
ティラノロックがやられ、トリケラトプス型、ステゴサウルス型のロボット達も次々と合体戦士デストラクターにやられてしまった。
「くそぅ、このままでは!」
「ここは俺達に任せろ!」
そういって地平線の向こうから走ってきたのは今ではもう廃線になってしまった昭和の電車の形をしたロボットチームだった。
ブルートレインに0系団子鼻の新幹線、みかんカラーのオレンジと緑の電車にクリーム色と赤の特急、ディーゼル機関車にC62蒸気機関車、まるで走る鉄道博物館だ。
「トレイントロンチーム、合体だ! 行くぞ! 重連結合体!!」
「合体重連戦士ダイデンだ!」
トレイントロンが合体し、巨大列車戦士ダイデンになった。
「行くぞ、デストラクター!」
ダイデンはフルパワーでデストラクターを押し切り、投げ飛ばして合体を解いてしまった。
「見たか、これがトレイントロンのパワーだ!」
だが、そのダイデン目掛け何かとてつもない攻撃が炸裂した!
「ぐぁぁああっ!」
「何をしている、だらしない奴らめ。それでもデセプトロンの一員か?」
この威厳のある声は……間違いない!
ステレオウェーブの担いだバズーカ砲が変形し、クロームシルバーの戦車に変形し、その後人型ロボになった。
「貴様は、テラトロン!」
「久しぶりだな、トレーラー・プライム」
「貴様にエナジオンキューブは渡さんぞ!」
「そうはいくかな、勝負だ」
トレーラー・プライムがエナジーアックスを作り出し、テラトロンがエナジーハンマーを作り出した。
そして、オートロンリーダーとデセプトロンリーダーの一騎打ちが始まった!!
それを見ているのはデセプトロンナンバー2のスターストームだった。




