表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

571/646

番外編 宇宙漂流記ルミナス 117 アイアンファイター5

 ギルベルトことギリーは空中で爆発四散した。


「ギルベルトォォー! ギリィィ!」


 ドラクリオ博士が叫んだ。

 悪人ではあれど、彼も人間だったのだろう。

 弟のサイボーグだったロボが成層圏を目指し爆発した事で涙を流して悲しんでいた。


 そんなドラクリオとグラン・フランベの両博士は霧雨影丸に逮捕され、夜のロボット騒動は終了したかと思われた。


 だが、ブラックフォックスの目が赤く光り、アイアン28に攻撃を仕掛けてきた!


「な、なぜだ? ブラックフォックス」

「アイアン28、私ハロボットトシテ、オ前ヨリモ優レテイル事ヲ証明スル。コノドビーコソガ世界一ノロボットダト認メサセルノダ」


 ドビーはブラックフォックスにアイアン28への攻撃を命令した。

 だが、ブラックフォックスの動きが止まった。


「何故ダ? 何故私ノイウ事ヲ聞カナイノダ?」


 ブラックフォックスはそのまま動かなくなってしまった。

 どうやら、電子頭脳に負担をかけ過ぎたために頭脳が焼き切れてしまい、シュタイン博士の不完全な頭脳コピーが初期化されてしまったようなのだ。


「ソンナ……私ダケデハアイアン28ニ勝テルワケガナイ……」


 三つ足のロボットドビーは悔しそうにその場でうずくまってしまった。

 そんなドビーに声をかけたのは章太郎だった。


「ドビー、君は素晴らしいロボットだよ。でも正しさが足りなかった」

「何ダト? 正シサダト?」


 章太郎はドビーにロボットは弱い人の力になるために活躍するもの、その力は正しく使えば正義になり、悪人が使えば悪の手先になる事を教えた。


「ソウダッタノカ。私ガ勝テナカッタ理由ガヨクワカッタ……」


 そして、ドビーとブラックフォックスは国際警察機構に保護され、メンテナンスされる事になった。

 ブラックフォックスの動かなくなった電子頭脳はドビーのものとリンクする事で再動し、シュタイン博士の頭脳のバックアップリカバリーも成功したらしい。


「私ハ人間ヲ愚カナ者ダト思ッテイマシタ。シカシ、章太郎サン達ノオカゲデ私ハ再ビ力ヲ取リ戻セタノデス。ソシテ何故シュタイン博士ガブラックフォックスヲ作ッタノカノ理由モワカリマシタ」


 ドビーが言うにはシュタイン博士は宇宙帝王と名乗る侵略者の存在に気がついていたらしく、その宇宙帝王と戦うためにブラックフォックスを完成させたらしいのだ。


 アイアン28とブラックフォックスは宇宙帝王と戦うために強化される事になった。

 そして、オレ達のルミナス号はその戦いに巻き込むわけにはいかないと大崎署長に解放され、どうにか元の世界に戻るワープシステムの研究をドビーの中のシュタイン博士の知識と崎島博士の協力で進めてもらう事になった。


 その研究が完了するまではオレ達は崎島博士のお世話になり、ウィンセルやルミナス号のデータを提供する事になった。

 研究が終わるまでの数日間は章太郎や崎島博士の娘の鈴子さん達とルミナス号の子供達が一緒に遊んだりしていた。


 そして数日後、ドビーと崎島博士のおかげでワープ装置の修復できたオレ達はこの場所を離れる事になった。


「さようならー」

「ガオォォーン!」

「オ元気デ」

「ピッガガガッ!!」


 この後章太郎やアイアン28、ドビーにブラックフォックス達に任せれば宇宙帝王を倒すこともできるだろう。


 そしてルミナス号はワープに入った。


——ワープ開始まで5.4.3.2.1.ワープ!——


 さて今度も変な場所行かなきゃ良いんだが……。


 そしてワープ完了後のオレ達は……また地球にいた。

 どうやらまたワープ失敗か。

 だが地球もパラレルワールドの可能性がある。


 サボテンのある荒野っぽい場所に出たオレ達が見たのは……飛行機と車の変形するロボット軍団同士の戦っている場所だった。


 そこで目に入ってきたのは、赤と白の大型トレーラーが崖から転がり落ちる姿だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
[一言] 大体、円満に終わったのかな? サリーちゃんまで出てくるのか?! と、濃過ぎる十傑衆は少し見たかったが!出たら長過ぎる世界になるしなぁ。 …。 この世界、宇宙から侵略者が来て、今回手に入れたワ…
[良い点] 第570部分到達、お疲れ様です! >ドビーとブラックフォックスは国際警察機構に保護され、メンテナンスされる事になった。 >ブラックフォックスの動かなくなった電子頭脳はドビーのものとリンク…
[一言] >次回 今日から俺様が軍団のニューリーダーだ! なNo.2が居たり、いい考えを閃く司令官が爆発する作品ですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ