番外編 宇宙漂流記ルミナス 114 アイアンファイター2
オイオイオイ、一体どうしろってんだよ。
オレは国際警察機構の霧雨影丸に尋問されている。
また、後ろには大崎署長もいるくらいだ。
まあ非合法組織では無いので暴力を振るわれているわけではないからマシと言えばマシだが。
しかしこの霧雨影丸、典型的なスターシステムのキャラだよな。
このキャラは漫画の原作者の別の作品、仮面の忍者月影のキャラじゃねーかよ。
確か月影のライバルの伊賀忍者として出てきたやつだったぞ。
「お前はどこの組織のエージェントだ! あんな高性能のロボットを作れるエンジニアが民間人のわけがない。どこの組織、もしくは国家に属している?」
「だからオレはどこの組織のものでも無いっての! 株式会社バンザイの社員だって!」
「そんな会社聞いたことも無いぞ、コレだけ高性能のロボを作れる民間人がそうそういるものか」
ダメだ、まるで話にならない。
確かにウィンセルやルミナス号はこの80年代日本からするととんでもないオーバースペックのロボだとは言える。
まあこの世界で人型ロボが各国で作られるようになったきっかけとしては日本では黒部渓谷の巨大ダム工事のためのロボットというのがロボ技術の発達した理由だからな。
そんな日本からしてもウィンセルの飛行可能なリアル系ロボはオーバーテクノロジーと言える。
確かにそう考えたらオレがどこぞの国のエージェントと勘違いされるのも仕方ないか。
しかしどうやったらここを脱出できるのやら……。
——そうだ、それならオレの知っている事を暴露する形で協力者と見てもらうか!
「わかったよ、白状する。オレはGF団の下っ端にされていた。あの子供達はそのGF団の構成員にされるはずだったのをオレが逃がしてやるためにあの宇宙船のコンピュータと組んで連れてきた奴らだ。アンタ達に敵対するつもりはないから、この拘束を解いてくれないか?」
「GF団だと!? 聞いた事ないぞ、それはどこの組織だ!」
しまった! コレは別作品のアイアントロボの敵軍団の名前だった!!
作者同じでもこの世界じゃなかったか。
オレは適当にGF団の十牙集の話をした。
十牙集とはアイアントロボ地球沈黙の日に出てくる敵のとんでも集団だ。
奇人変人超人博覧会とも言える十牙集は頭そのまま体を回転させて敵に突っ込む武道の達人、指パッチンでなんでも切り裂く変人、巨大な凧で空を飛び爆撃をするとんでも忍者、三国志時代から来たんですか? というスタイルで普段は世界的歌姫の軍師として音楽プロデューサーをしている奴、ロリっ子の元祖魔法使いといった年齢不詳の女性等。
オレが十牙集がこんな奴らのオンパレードだと伝えると流石に伊賀忍者の末裔の霧雨も驚いていた。
大崎署長は驚く様子も無く、どこかに電話していたがその電話は黒電話だった、流石は昭和。
まあコレでようやく誤解の解けたオレはセドリック達にここではオレの芝居に付き合ってくれるように保護された部屋で伝えた。
拘束を解かれたオレが外を見ると、アイアン28とブラックフォックスの対決はまだ続いている。
どちらもが肉弾戦でパンチキックの応酬だ。
そんな彼らを何者かが襲った!
「死ね! アイアン28! そして、ブラックフォックス!!」
そこにいたのはニ機の怪ロボットだった!
「さあ、このフランベ三世の前に沈むがいい! 世界一の天才科学者は崎島でもシュタインでも無くこのグラン・フランベ様だ!」
「フランベ、何をカッコつけている。このギルベルトこそが世界最強なのだ!」
カニのような髪型にサングラスの老人、どうやら彼も悪人でロボットを使った犯罪者のようだな。
なるほど、アイアン28とブラックフォックスを倒すために悪人同士が手を組んだってわけか。
「アイアン28、一旦攻撃を止めるんだ。ブラックフォックス、キミもこのままでは壊されてしまうぞ!」
「ピッガガガ……」
この状況を理解したのだろうか、ドビーというロボはブラックフォックスにアイアン28への攻撃を中止させた。




