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番外編 宇宙漂流記ルミナス 102 黄金軍団ゴールドタイタン2

「バ、バカなッ!? ヘルマシーンがやられただと!?」

「無様なモノだな。ライトーン」

「キ、キサマは、レフトーン!!」


 敵幹部ライトーンの後ろに現れたのは、牙が生えてモノクル(片眼鏡)を付けた男のロボットだった。


「オゴルダ大王様にはこのワガハイが報告しておく。キサマはさっさと尻尾を丸めて逃げ帰るんだな」

「クッ! この屈辱、忘れんぞッ! ゴールドタイタンッ!!」


 ライトーンはテレポート装置を使い、その場から姿を消した。


「フン、ライトーンは力任せの作戦しか立てられないからな。この知将レフトーン様はそうはいかんぞ」

「へっ! お前らが何体来ようとゴールドタイタンとタイタン軍団の敵じゃないぞ!」

「フン、虎の威を借る狐とは小僧、キサマの事だな。まあいい、せいぜい首を洗って待っているのだな」


 そう言うとレフトーンはテレポート装置で姿を消した。


 そして、オレ達のルミナス号は戦いの終わったダム湖にその巨体を着水させる事にした。


「キミ達は誰なんだ? ぼくは大空タカシ、みんなにはタカって言われてるんだ。ワルガキッズのリーダーなんだぜ」

「ワルガキッズ??」

「ミンミンゼミの生徒達で作ったチーム名さ、ミンミンゼミってのは民田民夫先生の名前から付いたあだ名なんだ」


 ワルガキッズか、確かこの頃流行っていた歌手のグループに悪ガキ隊ってのいたけど、それから名前をつけたのか。


「オレ達は……ルミナス号に乗ってここにやってきた。オレは……レイジと呼んでくれ」

「レイジさんだね、よろしく」


 そしてルミナス号の子供達とミンミンゼミの生徒達は同じ子ども同士仲良くなれたようだ。

 それを見ていた民田先生は、子供達の持っていた装置が気になったらしい。


「はて、アナタ達は外国人の方と思われますが、この精巧な造りの翻訳装置は一体どうやって作ったんですか??」


 ――そういえば気が付いていなかったが、オレ達は色々な世界に行ったが全部の世界でほぼ言葉が通じていたな。それはルミナス号に搭載されていた翻訳装置のおかげだったのか。


 つまり、ルミナス号をメインに一度言葉がMAYAに通され、それがオレ達の聞こえる言葉として耳に入ってくる。


 本来聞こえないはずの敵のロボットとか戦艦からの声が聞こえてきた理由もそれだと考えると違和感が無くなりそうだ。


「ぼく達ミンミンゼミは今このダム湖にキャンプに来てたんだ。そこでオゴルダ大王の軍団が現れたってワケ」

「そうだったのか、オレ達はその戦いの場所にメカ世界からこちらに来たって事だな」

「あんた達、どうみてもメカ人間じゃなさそうだけど、なんでメカ世界からやってきたの?」


 この話をするとメチャクチャややこしそうだけど、どう説明すれば良いやら……。


「タカ君、彼等は別世界から迷い込んでメカ世界にやって来たみたいなんだよ」

「別世界? ゴールドタイタン、別世界ってことはゴールドタイタンの居るメカ世界とはまた違った場所があるって事?」

「そうみたいだね、レイジさん。別世界の事、もし良かったら聞かせてもらえないかな」


 手のひらサイズになったタイタン軍団がオレ達に説明を求めてきた。

 どうやら彼等はこの表世界と呼ばれる人間界ではかなりのエネルギーを消費するので、普段は小さな姿でミンミンゼミの生徒達の家で便利道具のフリをしているらしい。


 ゴールドタイタンはタカの家に、ラジオタイタンはレミーの家に、スピーカータイタンはトムの家に、コンパスタイタンはヒメの家に、アイシータイタンはジャンボの家で、ゴーグルタイタンはメガネの家で道具のフリをして潜伏しているようだ。


 オレ達はなんだかんだでミンミンゼミの子供達とバーベキューやキャンプをして楽しむことにした。

 それが一番この世界についての情報を聞き出せると思ったからだ。

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