番外編 宇宙漂流記ルミナス 101 黄金軍団ゴールドタイタン1
黄金軍団ゴールドタイタンの名前は本編の第二十三話 巨大獣ミラミガ 反射攻撃の罠 11に出て来ます。
わけわからない世界でわけわからない奴に会った。
全身金色のロボットとその仲間達はオレ達のルミナス号を見て警戒している。
「お前達はオゴルダ大王の手下か?」
「オゴルダ大王? 誰だよそれ」
「そうか.違ったのか。それはすまなかった」
そういうと黄金のロボットは中身が開き、中から小さい金色のロボが出てきた。
さらにそのロボが開き、中から小さなロボが出てきた。
オイオイオイ、ロシアのお土産人形か? コイツは。
「私はタイタン軍団のリーダー、ゴールドタイタン。どうやら君たちはオゴルダ大王とは関係なさそうだな」
「だから、そのオゴルダ大王って誰だよ?」
ゴールドタイタンはオレ達に説明を始めた。
「オゴルダ大王はメカ世界の歪みから生まれた悪の大王だ。ヤツはメカ世界だけでは無い別の世界を支配しようとしている。私たちタイタン軍団はそれを阻止するために戦っているのだ」
あー、思い出した。コレは黄金軍団ゴールドタイタンだ!
——黄金軍団ゴールドタイタン——
トラノコプロの作ったロボアニメで、正義のタイタン軍団と悪のオゴルダ大王が戦う話だ。
通常手のひらサイズのゴールドタイタンがプリズムロードを通る事で巨大化し、ロボの中にロボが収納されてさらにロボに収納されるヤツだ。
そのネタからロシアのお土産人形だのタイ焼きロボだの言われてたヤツだ。
これは地方局の再放送で見た作品だったから覚えてる。
でも何故か第二話の予告が無音で、どうやらマスターテープを紛失してしまったのでビデオやLD、DVDでも無音のままだったんだよな。
そうか、ゴールドタイタンか。
となると、オレ達のいるここはタイタン軍団やオゴルダ大王のいるメカ世界って事だな。
ここから出る為にはゴールドタイタンがプリズムロードを通って表世界に出る時に一緒のタイミングに合わせて外に出よう。
まあ電磁バリア万能説では無いが、もしメカ世界の出口が狭くて引っ掛かったら困るからMAYAにはここから出る際に電磁バリアを張っておいてもらうか。
「む、タカ君が呼んでいる! タイタン軍団出撃だ!!」
タカ君とはゴールドタイタンの主人公の大空タカシの事か。
どうやらゴールドタイタンは彼に呼ばれたらしい。
「プリズム……ロォード!!」
メカ世界に表世界との入り口が開かれた。
よし、このタイミングなら外に出られるぞ。
ゴールドタイタンはプリズムロードを通り、表世界で巨大化して出現した。
そして、小型ロボが中型ロボに収納され、さらにその中型ロボが大型ロボに収納され、蓋が閉まった。
うん、確かにコレはマトリョーシカだのたい焼きだの言われるわ……。
「ゴォーーールド……タイタンッ!!」
ゴールドタイタンは表世界で巨大ロボとして戦闘体制に入った.
「出たな、ゴールドタイタン。今度こそこのライトーン様がお前をギタギタのメタメタのスクラップにしてやる! 行け、ヘルマシーン!」
ライトーンとかいう敵の幹部が何やら敵ロボに指示を出している。
確かオゴルダ大王の部下には、ライトーン、レフトーン、センターンの三人がいたんだよな。
このライトーンはその中でも力に頼るタイプの敵だ。
ヘルマシーンと呼ばれた敵ロボは、腕の鉤爪を伸ばし、鎖付きの手でゴールドタイタンに襲いかかって来た。
「こんなもの!」
だがゴールドタイタンはその鉤爪を跳ね返し、掴んだ鉤爪をヘルマシーンに投げ返した。
「グギァァム!!」
「いくぞ、タイタンキィーック!!」
ゴールドタイタンはヘルマシーンの頭部目掛け、鋭い飛び蹴りを蹴り込んだ。
怯んだヘルマシーン目掛け、ゴールドタイタンの手が光った!!
「ゴールド……フィニィーッシュ!!」
ゴールドタイタンの超必殺技がヘルマシーンの腹部に叩き込まれた。
黄金に光り輝く手が相手のメカ中枢部を握り、外に引き摺り出した上で手で握り潰す技だ。
ゴールドフィニッシュを食らったヘルマシーンは爆発四散した。




