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番外編 宇宙漂流記ルミナス 100 戦え! テクターA5

 テクターロボとテクターキラー。

 銀色と緑のテクターロボに対し、テクターキラーは黒と金色のロボだ。


 見た目的にはそれほど変わらないが、やはり正義のロボと悪のライバルロボという差別化はされている。

 まあ、何というか、特撮のテイストは感じられるデザインでお互いがレーザーソードを持っているので剣戟のシーンは流石に迫力がある。


 テクターロボとテクターキラーが対決していると、そこに何者かが姿を現した!


「おねーさまがた、ケンカは良くないのです!」

「な、貴女は誰ですか!?」

「邪魔をするな! 邪魔するなら斬り捨てるわよ」


 だが、謎の少女はテクターロボとテクターキラーのレーザーソードを片手ずつで両方受け止めた。


「くすくす、おねーさまがたは、何やってるんですか。今は姉妹ゲンカしてる場合じゃありませんです」


 突如現れた謎の少女……アレは、テクターCか!


「お二人とも、頭を冷やすのです!!」


 テクターAやテクターBより明らかに少女体型のテクターCは、サイキックを使うらしい。

 先程のレーザーソードを受け止めたのもどうやら物理的な力では無く、停止のサイキックパワーを使ったのだろう。


 今度は反発のサイキックパワーを放ったテクターCは、テクターロボとテクターキラーを同時に吹き飛ばした。


「お二人とも、ムラサキママを操っているヤツを知らないのですか! 今ムラサキママが大変な事になってるのに」

「シスター・ムラサキがどうしたの!?」

「お母様に何があったというのよ!」


 テクターCの話を聞いたテクターAとテクターBは一時休戦したようだ。


「ムラサキママを操っているのは、ヨグソトースの化身、ビッグ・ゴルソニアン。こいつを倒さないとムラサキママが苦しめられたままなのよ、お願い、おねーさまがた、ケンカはやめて力を貸してください」


 テクターCのお願いを聞いたテクターAとテクターBは、お互い握手をし、共に戦うことを選んだ。


「勘違いするな、ビッグ・ゴルソニアンを倒した後、必ず決着はつける!」

「望むところです。テクターB」


 テクターロボとテクターキラー、そしてテクターCは宇宙にあるシスター・ムラサキの要塞に向かった。

 それを追いかける形でオレ達のルミナス号も宇宙に向かった。

 そこはすでにビッグ・ゴルソニアンに侵食されていて、ヨグソトースの軍団が所狭しと蠢いている。


「邪魔するなら容赦はしません!」


 テクターロボはヨグソトースの軍団を蹴散らし、ピラミッド型の要塞に乗り込んだ。

 そこにいたのは、女性の上半身に下半身がおぞましい化け物という金色と紫の怪物だった。


「あなたが、ビッグ・ゴルソニアン! さあ、覚悟するのです」

「フン……お前達に何が出来る。我は宇宙の邪悪な意志、善の力だけでは我は倒せぬ!」

「善の力だけでは無い! ワタクシもいるわ!」

「お、お前は、テクターB! 何故だ、我を裏切るのか!」


 ビッグ・ゴルソニアンは突如のテクターBの離反に驚いていた。


「おねーさまがた、みんなで力を合わせてビッグ・ゴルソニアンを倒すのです。来てください、テクセリオン!」


 テクターCがロボを異空間から呼び出した。


「テクター姉妹の力、見せてあげます! さあ、覚悟するのです。ビッグ・ゴルソニアン。テクターパワー、MAX!」

「やっちゃえぇー! テクターA」


 ミサキが叫ぶと、テクターロボの全身が光った。

 テクターキラーとテクセリオンも光り輝き、三体のテクターロボがコンビネーション攻撃を決めた。


「さあ、とどめです」

「覚悟を決めなさい!」

「やっちゃうよー、ゴー! テクセリオン!!」


 三人のテクターとミサキが力を合わせて、三色の光が集められた。


「「「テクタービィーム!!」」」

「ぐわぁぉあー!!」


 テクター姉妹の合体攻撃でビッグ・ゴルソニアンは消滅した。


 そして、正気を取り戻したシスター・ムラサキはテクター姉妹を迎え入れ、宇宙船団ニャラルトホテプに合流した。


「いくら操られたとはいえ、わたしの行った事は到底許される事ではありません。この償いは必ずやります」


 そう言ってシスター・ムラサキは、細胞の残ったミサキの家族をバイオ技術で再生した。


「ミサキ、彼らは殺された時間のことは何も覚えていないはずです。下手にその事を話さなければ平穏無事に過ごせるでしょう」

「パパ、ママ、会いたかった!」


 ルミナス号の子供達は再会できたミサキを見て涙ぐんでいた。

 ミサキとその家族は元の家の所にワープしてもらったようだ。


「さあ、アナタ達にも迷惑をかけましたので、何か致しましょう。何を望みますか?」


 オレ達は移民惑星テラニアを目指している事をシスター・ムラサキに伝えた。

 すると、彼女はオレ達のワープ装置にエネルギーを与え、装置を修理してくれた。


「さあ、わたし達はこの星を離れ、安住の地を探す旅を続けます。さようなら」


 シスター・ムラサキとテクター姉妹は安住の地を求め、長い流浪の旅に向かった。

 さあ、オレ達もワープ開始だ。


——ワープ開始、5.4.3.2.1.ワープ!!——


 ワープを完了させたオレ達は見た事もないようなワイヤーフレームで出来たような世界に辿り着いた。


「ここはどこだ?」

「ここはメカ世界。お前達は何者だ!?」


 オレ達の目の前にいたのは。全身金色の巨大なロボットとその仲間達だった。

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[一言] C子な3が来たかと思えばイクセリオンのネタまで入ってる……? 黄金戦士来ちゃったなー わんぱくレンジャーとは絡みあるかなー?
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