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番外編 宇宙漂流記ルミナス 95 聖戦士の翼7

 イワモト王のタモンテンはオーラを溜めこみ、ハイパー化した巨大な剣でデア・ゲリングの艦橋を袈裟懸けに切り裂いた。


 その事で指揮系統に混乱をきたしたデア・ゲリングは戦闘不能なネルソン以下、混乱の中にあった。


 一方のイワモト王はハイパー化した力を使い果たし、そのまま地面に落下していく。

 ――このままではタモンテンごと地面に落下して死亡してしまう!!


「セドリック、イワモト王を助けられないか!」

「無理だ、あのスピードだと助ける前に地面に激突する!」

「ウィンセルのスピードなら追いつけるぜ、任せな!」


 ジャッキーがウィンセルで一気に地面目掛けて飛び降り、背中のバックパックのロケットをふかしてタモンテンに追いついた。


「ちょっと手荒に行くぜ、セドリック、パースッ!」


 なんと、ジャッキは―タモンテンをキャッチした後、ウィンセル目掛けて投げたのだ!

 驚いたセドリックだったが、マルコと二人でタモンテンをキャッチし、イワモト王は無事助かった。


 さて、一方の聖戦士達はどうしているのだろうか。

 指揮系統が混乱しているデア・ゲリングでは黒いオーラソルジャーが待ち構えていた。


「キョウ・ハザマ! 今度こそ私が引導を渡してやる!

「お前は、ラーン・ラニング! まだ生きていたか」

「お前とダンザインを倒さぬ限り、私の騎士の誇りは失われたままだ! 死ねっ! この新型オーラソルジャー・コーカスの力を見せてやる」


 漆黒のオーラソルジャーは、外国産のいくつもの角の有るカブトムシを思わせるようなデザインだった。

 国産のカブトムシのような角を持ったダンザインとは対照的なデザインだ。


「いくぞ、プラーナ力は私とて地上人には負けぬはず! とぉおおあっ!」

「くっ、南無三!!」


 ラーンの乗るコーカスの猛攻の前にダンザインは防戦一方だった。

 仲間も今は彼を助けるどころか、デア・ゲリングの大軍からショウワの街を守るだけで精一杯といったところだ。


「オーラ・バスター砲。外してはなりません、撃てっ!」

「了解です、シーナ様」


 ダンザインを援護したのは、シーナ姫率いるオーラフォートレス・シキシマだった。

 バーランは突如の後方からの援護攻撃にたじろぎ、剣を手放してしまう。


「今だ、やっちゃえキョウ!」

「ハイパープラーナ斬りだぁ!!」


 ダンザインの剣にエネルギーが迸った。

 そしてキョウの乗るダンザインはコーカスを斜めに切り裂いた!


「そんな、私は騎士の出のはずだぁぁあー!!」


 ラーンはデア・ゲリングの下方に墜落していった。


「やった、ついにラーンを倒したぞ」

「キョウ、デア・ゲリングの中に誰かいるわ。アレは……シルフィお姉様の気配よ」

「わかったから耳元で騒ぐな!」


 キョウ達はデア・ゲリング内部に入り、中に捕らわれていたレ・フェアリアのシルフィを助け出した。


 そして、敗色濃厚になったデア・ゲリングはどうにか指揮系統を取り戻したネルソンの号令で撤退を余儀なくされ、ショウワの街とシキシマに平和が訪れた。


 イワモト王はタモンテンから救出され、医療班に引き渡された。

 そして戦乱が落ち着いた時、オレ達は布団で寝たままのイワモト王に呼び出された。


「儂は不思議な夢を見た……儂は数十年後の日本を見たのだ。そこには……人々がいた。だが彼等は米国に負けて卑屈になるわけでなく、諸外国相手に一歩も引けを取らない文明を築いていたのだ。戦時中中止されはずのオリンピックを開催し、諸外国に技術の高さを見せる万博すら開催していた……それが今の日本なのか」


 どうやらイワモト王は寝ている間にオレの見せた怪獣映画の世界が本当だと思い込んだようだな。

 まあアレは平成末期で令和になる前のものだが、ある意味信ぴょう性は高いだろう。


「お前達が儂を助けてくれたのだな、礼を言う。儂の出来る事ならなんでも願いを叶えてやろう」

「イワモト王、それでしたら……」


 オレ達は助けだしたシルフィをレ・フェアリアの里に連れて行きたいとイワモト王に伝えた。

 すると、イワモト王は国の識者に問いかけ、オレ達はレ・フェアリアの長。アゴヴァ・ラオンに会う事が出来た。

 ただし、そこに行くのはシルフィさんとオレ達ルミナス号にいる者達だけだった。


「ここに人間が来るとはな。悪しき力を持つ者よ、立ち去れ!」

「そんな事を言われても、オレ達はこのシルフィさんを連れてくるためにここに来たんだ」

「フン、レ・ファアリアの掟を破って人の里に下りたものを連れて来るなんて……不快だね」


 どうもこの婆さんオレ達に敵対的だな。


「ああ人間なぞここから消えてしまえ、お前達はこの世界を去るのだ!」

「えっ!? それって……」

「立ち去れ、時空の放浪者達よ!」

「うゎあああっー!!」


 なんと、オレ達はアゴヴァ・ラオンによって、ルミナス号ごとこのバイスアースから追放されてしまった……。


 そして気が付いたオレ達は……また80年代の夜の東京らしい場所にいた。

 ここは……練馬か杉並か??


 一体ここには何があるというんだ。


 オレがカメラドローンを飛ばすと、そこに映っていたのは人間のサラリーマン風の男がタコかイカの様なバケモノに変貌し女の子を襲う姿だった!!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >どうもこの婆さんオレ達に敵対的だな。 ……この婆さんもなぁ、よくよく考えると短絡的と言うか……。
[一言] これはもしや……宙明サウンドをバックに光剣を振り回す美少女と、デテイケー光線を放つあのロボが?
[良い点] デビルマン?
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