番外編 宇宙漂流記ルミナス 72 ロンリーストライカー1
今回の話は元ネタが分かりにくいので解説。
作品本編打ち切り後の本来の打ち切られずに進むはずだった話の展開が元ネタになっています。
オレ達が今回辿り着いた世界は一体何処なんだよ!?
ルミナス号は謎のバリアのせいで空を飛べずにその場で着陸した状態だ。
このままでは何も出来そうにない。
途方に暮れていたオレ達だったが、そこに助け船が現れた。
どうやら大型のトレーラーとスーパーカーのようだ。
見た感じ、敵ではなさそうだが……警戒しておくに越した事は無い。
「コウ。このエリアにあんな建造物あったか?」
「いや、まるで覚えがない。スカーの奴らの新兵器かも知れないから気を付けろよ!」
オレ達が傍受した無線から男二人の声が聞こえてきた。
オイオイオイ、オレ達は敵じゃないんだって。
だがここで下手に白旗を振って、もし相手が白旗が通じない連中や文明だったらもっと悪手だ。
さてどうしたものやら。
仕方ない、ここはルミナス号のクルー全員で外に出た方がよさそうだな。
MAYAに調べてもらったがこの大気は特にオレ達の知っている地球と大差変わらないみたいだ。
「待ってくれ、オレ達は敵じゃない」
「ボク達はここに迷い込んだだけなんだ」
「あたち、何もわるいことしてないもん……」
スーパーカーに乗っていた二人組は、見覚えの無い巨大物から子供連れが出てきたのを見て自分達も車から降りた。
「へえ、どうやら本当に敵ではなさそうだな」
「油断をするなよ、子供を誘拐している連中の芝居かも知れないんだ!」
「お前って随分と疑り深いよな、カヤ」
「コウ、お前が短絡的過ぎるんだ」
スーパーカーに乗っていたのは若い男二人組だったようだ。
どうもいまいちオレ達は信用されていないようだ。
「メイがいれば的確な判断が出来たんだがな」
「オレ達はそのメイをウェンリーから取り返す為に旅してるんだろうが! 忘れたのか?」
うーむ、イマイチよく状況が理解できない。
ここも何かのロボアニメの世界なんだろうが、コレっって何だったっけ??
あのスーパーカーがどう見てもロボットに変形するんだろうなってのは想像がつくが、流石にオレはロボアニメのマイナー作品までも全部を網羅できているわけじゃないのでここが何の世界か分からない。
「コウ。カヤ。一体何があったの?」
「エリ―、チェイミー。どうやら遭難者らしい奴らがいるようだ、そちらのカーゴトレーラーに連れて行く」
「了解、パレードⅡは今整備中で外に出してるからガレージで良かったら連れてきて」
オレ達はコウとカヤという二人組の男達に連れられ、大型のカーゴトレーラーに案内された。
「ようこそ、パレードへ。おれ達は世界を牛耳る闇の組織スカーと戦ってるんだ」
「コウ、お前はバカか! そうやすやすと俺達の秘密をバラすんじゃない!! コイツらがまだ完全にスカーと無関係だと決まったわけじゃないんだぞ!!」
「そんな事言ってもよ、どう見てもコイツらスカーとは関係なさそうじゃん」
「お前はその短絡的な性格でどれだけピンチに巻き込まれたと思ってんだ!!」
この二人組、仲が良いのか悪いのかよくわからんな……。
「あの、スカーって何ですか? 私達はこの世界にワープで飛ばされてしまい、全く何も分からないんです」
「うひょー、カワイコチャン! 任せてください、このボクが貴女に教えてあげますよ、色々と。お嬢さんのお名前を教えてくれますか?」
「私は……ケイト……です」
スカーン!
どこからともなくスパナが飛んできた。
「コウの浮気者、大ッ嫌い!」
「チェイミー、誤解だってば……機嫌を直してよ」
「まあ自業自得だな。それよりも……ウェンリーのヤツ、メイさんとマチコさんは無事なんだろうな!」
「レンダさんが現地でアマゾネス軍団を連れて陽動作戦を実行中よ」
……やはり見当がつかない。
この作品一体何なんだ? OVA作品でもなさそうだし。
「くそっ、ウェンリー・マクダウェルめ! メイさんに何かあったらタダじゃ済まさねえからな!!」
まあ一つ分かっているのはどうやらこのパレードというチームの関係者がウェンリーというヤツに攫われているという事だな。




