番外編 宇宙漂流記ルミナス 66 地球にプロポーズ4
何だ何だ、今はフンダクルの相手をしている場合じゃないんだ。
早くイースター島に行かなくては。
しかしこの世界の地球のイースター島が異星人の技術によるオーバーテクノロジーで作られた基地だとすると、ある意味巨神オーグの居たアウストラル新島みたいなものなのかもしれないな。
……となると、そこにはワープシステムかエネルギーがあるかもしれない。
最悪の場合またゴーマージンのグッドサイガーにベムラーエネルギーを使ってワープしてもらうのもありか。
「今はドクージャの相手をしている場合じゃないんだ! そこをどけ!!」
「グッドサイガーの諸君、そしてバルバック隊よ。まあ私の話を聞け」
フンダクルが向こうから通信をしてきた。
どうやら今はオレ達と戦うつもりはないようだ。
「確かに我々ドクージャの目的は世界征服だと言えるだろう、だが……今いるイゼリア人達の目的も、この地球という事だ。つまり……今は我々地球人同士が戦っている場合では無いと言えるであろう」
「つまり、どういう事だ?」
「我々ドクージャがイゼリア軍と戦う手助けをしようという事だ。我々としても地球をやすやすとあの異星人達に渡すわけにはいかんのでな」
――何と、敵のはずのドクージャがお互いの共通の敵であるイゼリア軍との戦いに協力してくれるというのだ!
「そこでグッドサイガー、いや……マミーさんに私からの美しく素晴らしい贈り物をさせてもらおうと思っている……」
「え? アタシ?? 贈り物って何よ」
「今そちらに自動操縦で渡す、これを使ってくれたまえ」
フンダクルが何やら音楽を流しながらフンダクル艦の中から四体のマシンを発射させたt。
「エージェント、ミンキーマミー。このマシンは貴女の過去のパートナーを再現した猿と鳥と犬の形のAIロボがそれぞれ操縦している。それに貴女がこれに乗れば、このマシンは合体ロボ・マミーナーサとして戦う事が出来るだろう」
四体のマシンがグッドサイガー基地に送られた。
「え? 冗談じゃないの? アタシがこれに乗るの?」
「マミー、フンダクルからの名指しだ、まあゴーマージンはオレ達二人でどうにかなる、三人目は……そうだな、ダイゴに乗ってもらうか、ついでにVAVAがサポートに着けばどうにかなるからな」
どうやらグッドサイガーの方の話も落ち着いたようで、マミーさんはフンダクルに送られた何とも派手な色のピンクのマシンに乗り込んだ。
「もう知らないわよ、どうなっても責任取らないからね。いくわよ、マミーナーサ、GO!」
もうメチャクチャなノリだな。
マミーさんと三体のAIメカが乗るマシンが合体し、ゴーマージンともガルディオスとも言えるような何とも派手な色のマミーさんの髪型と同じ巨大ロボが完成した……。
「戦国姫、マミーナーサ……って言っとけばいいのかな?」
「おお、美しい。流石はマミーさんだ」
……オレ達の今いるのってバルバックの世界だよな。
でもなぜかノリが完全に戦国将軍ゴーマージンなんだが……。
――こんな事気にしていたら負けだ。
今はとにかくイースター島に向かわないと。
バルバック隊とルミナス号、グッドサイガー、それにドクージャの全部がイゼリア軍の居るイースター島基地に到着した。
「ジョニー、無事か?」
「アキト、アタシ達も発進するわよ、タイタニア・ガゼット発進!」
「同じく、オライオン・タルカス発進」
「ゲンブ・キャリバー、発進!」
ヘリ、重戦車、軍用大型ジープの三体のメカがイゼリア軍のイースター島基地に向かった。
さて、オレ達とグッドサイガー、それにドクージャの連中はこの大量にいるイゼリア軍の機動兵器をどうにか片付けないと。
「セドリック、マルコ、ジャッキー、頼んだぞ、オレはイースター島基地にワープシステムがあるかどうか調べてみるから」
「わかったよ」
「了解」
「任せてくれ」
さて、本格的に調査開始だ! 小型ドローンでイースター島基地を調べてみよう。




