番外編 宇宙漂流記ルミナス 22 ペンタゴン・ドリーマーズ2
——ギムレット・ギムレー——
重戦騎アルガイムのイケメンライバルキャラと言える彼は、本来のイケメンとはかけ離れた残念なイケメンだ。
声は前作の聖戦士ダンザインの黒騎士ラーン・ラニングと同じだが中身はまるで別物だ。
黒騎士ラーンは騎士のプライドを捨てても最後は主人公と相打ち覚悟で剣で渡り合った。
だがこのギムレットは最初は盗賊の手下、その後はポルテラス軍13傑衆を渡り歩き、挙げ句の果てには主人公の妹に惚れて反乱軍に協力する節操なしだ。
だが彼のギャグキャラ補正のおかげで嫌なキャラにならなかったのは不幸中の幸いなのかもしれない。
しかしファーストコンタクトがシチューの食い逃げって、残念にも程がある。
「貴様、妖精に関わっていると確実に不幸に巻き込まれるからなっ! 覚えておくがいい!」
「へん、おれの村のことわざには、妖精と共に生きて笑う者には妖精が富をもたらす、ってのがあるんだよっ! おとといきやがれ」
「アンタ、今度絶対シチュー代請求するからね!!」
「すまないが、ワタシには立身出世の使命がある。貴様たちと遊んでいる時間はないのだ、さらばっ!」
ギムレットはそう言い放つとリリルやキャロの言葉を無視して崖下に飛び降りた。
どうやら崖下にはHMのラセツテンプルが置いていたようだが、コレがどう見ても動く骨董品のポンコツにしか見えなかった。
まあこれ、実際にポンコツで……この後ギムレットは盗賊団の女ボス、レーレンに捕まり手下にされるんだけどな。
それで主人公であるラバのA級HMラガイムと戦わされることになり、双方がスクラップ化したとこで13傑衆に見つかる。
その後の流れはギムレットは13傑衆のレイ・モンシャンの部下になる為の土下座、逃走したラバ達は本来の目的である小切手を武器商人のナンタラー・カンダラーに届ける為に頭部の壊れたラガイムで移動する事になる。
「キミ達、疑って悪かったね。ボクはラバ・ライロード。武器商人のナンタラーさんを探して旅をしているんだ」
「おれはミラン・キャロ。ラバの友達さ。まあ、メカならおれに任せてくれよ」
「アタシはリリル・ファウよ。ラバのお嫁さんなんだから」
「か、可愛い! お人形さんみたい」
セーラが思わずリリルを見て感動していた。
「そ、そう? やっぱアタシって可愛い? そうよね、そりゃアタシは可愛い妖精ですもの」
「セーラ・ルルーです。よろしく、妖精のリリルさん」
セーラが小指を出すと、リリルさんその指に握手をした。
「どうやら君達もHMを持ってるみたいだね。でもあんなB級HM見たことないけど、あれは何なんだい?」
「コレはハードメタルじゃなくてMVさ。ボクはセドリック。そしてコイツはボクのMVウィンセルだよ」
どうやらこのウィンセルに興味を持ったのはラバよりもキャロの方だったようだ。
「すげー機械じゃん、それにあの遠くに見える宇宙船、アレもアンタらのヤツなのか? アンタら、ポルテラス軍とは違うみたいだけど、ひょっとして反乱軍なのか?」
「いや。オレ達はただの漂流者。このペンタゴンワールドに偶然辿りついてしまったんだ。
「どうも話がよくわからないけど、多分武器商人のナンタラーさんなら知ってるかもね。お願いなんだけど、もし良ければボク達をナンタラーさんのところに案内してくれないか? お礼はこの100万ゴルーンを届けたらさせてもらうから」
「良いですよ、それじゃあルミナス号にきてください。みんなにはボクが説明しますから」
セドリックはラバ達を送り届ける事を伝える為にルミナス号に通信した。
MAYAやスターリングがそれを了承したので、ラバとキャロのフロートトレーラーはルミナス号に搭載後、武器商人のナンタラー・カンダラーに会う為に彼の今いる反乱軍のベースのある港町に向かった。




