番外編 宇宙漂流記ルミナス 4 ウィンセル出撃! ゼクトニアンの斥候を倒せ!
オレが整備したウィンセルは万全だ。
まあこのオレが整備しているんだ、まあ落ち度があるわけが無い。
ウィンセルは宇宙漂流記ルミナスの主役ロボットだ。
野球の帽子のようなヘルメットに顔の無いタイプのバイザー。
このデザインはガンボーグの初期デザインの没案のリニューアルで作られたと聞く。
主兵装のレーザードライフルは太陽光エネルギーソーラーバッテリーから充電したエネルギーをレーザーにして発射する事が出来る。
だがオレはそれに別システムを組み込む事にした。
鏡面反射を相手がもし持っていた場合、レーザーは跳ね返される可能性がある。
それなので、オレが整備した際にレーザードライフルのコイル部分を改造し、リニアカノンのシステムを組み込んでおいたのだ。
このレーザードライフルのリニアレールガンとの切り替えはレバーで行えるようにしている。
これで本編ではレーザードライフルの通用しない相手をどうにか頑張ってスタンロッドやミサイルで倒していたものを、リニアレールガンで攻撃できるようにしたわけだ。
なおこの世界にはリニアレールガンの技術が無いわけでは無い。
砲撃特化のガンセルの遠距離攻撃はリニアカノンだ。
だが子供達やMAYAだけではリニアカノンの小型化は技術的に厳しい。
だから本編ではリニアカノンこそあれど、リニアレールガンは出てこなかった。
それなので、このリニアレールガンを装備したウィンセルは間違いなく最強と言えるだろう。
ゼクトニアンの斥候が乗っているのは、ルグ。
これは機動力こそあるものの、攻撃はミサイルとマシンガンだけだ。
だがミサイルは惑星強襲の際に使用されているので、残っているのはマシンガンだけだ。
まあ当たらなければ十分戦う事も出来るだろう。
「セドリック、整備は万全だ。行って良いぞ!」
「ありがとう、おじさん。セドリック・アルバート。ウィンセル……出ます!」
ルミナス号のハッチの下の部分が下に下がり、エレベーターのようになってウィンセルが発進した。
このMVというロボット、空中戦特化型の機体で単独飛行が出来るので宇宙でも問題無く戦える。
だが問題はパイロットが子供という点だ。
しかしこのセドリック、ロボットパイロットとしての天賦の才があるみたいだったので、初陣でルグ数機を倒す事が出来た。
「行くぞ、宇宙人め! これでも食らえ!」
ウィンセルのレーザードライフルが火を噴いた。
だが、本編では直撃していたはずのレーザーが当たったのはルグの腕や足だった。
それも威力が足りなかったのか、致命傷にはなっていない。
「なんだよ、一体どうなってるんだ!?」
ダダダダダッッ!
「ウワァッ!!」
バァンッ!!
ウィンセルはルグの反撃を喰らい、ダメージを受けた。
マズい、まだ第一話辺りのウィンセルは紙装甲もいいところだ。
あの状態ではセドリックがやられてしまう!
オレは理由を考えた……何故第一話第二話で倒せていたはずのレーザードライフルでルグが倒せなかったのか……?
――ひょっとしてオレのせいなのか!?――
本編と異なる事といえば、オレがウィンセルの主武装をレーザードライフルからリニアレールガンとの切り替えが可能なデュアルレーザードライフルにした事くらいだ。
まさか、あれでレーザードライフルの重さとバッテリーからのエネルギーをツインバイパスにした事で威力が下がってしまったからなのか……。
こうなったら、どうにかセドリックにあの斥候を倒させないと。
「セドリック、聞こえているか? 相手はレーザードライフルでは倒せないようだ。リニアレールガンに切り替えて戦ってみてくれ」
「おじさん、リニアレールガンって何だよ」
しまった、そこから説明しないといけないか。
「詳しく話している暇は無い、そのレーザードライフルの横のレバーを切り替えてみてくれ」
「レバー……これか?」
セドリックはレーザードライフルの横のレバーをグッと引いた、すると、レーザードライフルの上部パネルが反転し、ライフル上部がリニアレールガンに切り替わった。
「よし、これでやってやる! 行くぞ宇宙人!」
バシュゥンッ!!
ウィンセルのリニアレールガンが火を噴いた!!




