番外編 ガッダイン5大百科改訂版
俺はまだしばらく足と顔を骨折した影響で仕事を長期休暇になっている。
まあ、あまりやることもないので俺はガッダイン5大百科を読んでいた。
しかし中身が俺の知っている大百科とだいぶん変わっているなぁ。
それもこれも俺がブキミーダとして活躍していた為に変わった事ばかりだ。
俺ことブキミーダとマーヤちゃんが犠牲になったのは仕方のない話だが、そのおかげでダバール星と地球の両方が良好な関係を保てるようになった。
マグネコンドルは相模湾に戻り、北原未来要塞ベースとして、再び地球の未来の為の研究施設として地球、ダバール星のエリート達の憧れの地となっていた。
ガッダイン5は皇帝となった千草では無く、アクラデスがメインパイロットとなり、ダバール星と地球の宙域を守っている。
ただし敵と戦うわけでは無く、あくまでも星を守る為の活躍だ。
巨大隕石を破壊したり、宇宙で遭難した宇宙船を救助したり、戦いが終わった後もガッダイン5は平和のシンボルとして活躍し続けているのだ。
——さて、ガッダイン5のメインパイロットのその後もガッダイン5大百科に書かれていたのでそれを確認すると……。
——紅井龍也——
ガッダイン5のメインパイロット。
地球とダバール星の長い戦いの後、シャールケンの妹であるエリーザと付き合うようになった。
まだお互いが結婚に慎重で、むしろエリーザの兄であるシャールケンの方が妹の為に盛大な結婚式を行いたいと各国首脳や代々木博士、荒川長官や各国の博士に相談しているくらいだ。
エリーザとはお互いが好意を持っているがどうしても最後の一線とも言えるきっかけが無いので当分関係はそのままである。
まあ、何というか彼ららしい話だ。
——青木流——
ガッダイン5のサブパイロットで狙撃手。
戦いの後、姉だと勘違いしていたミザーリンと正式に付き合うようになり、二年後に結婚。
戦災孤児を助ける為のNPO活動をミザーリンと行い、貧困層の子供の救済や孤児院への慰問活動等を行っている。
トニーとは親友同士、ガッダイン5のサブパイロットを本人が乗れない時に代わりのパイロットを務めてもらう仲であり、義理の兄弟でもある。
慰問先でよくトニーと一緒に子供達と野球をしているらしい。
——大岩玄太郎——
ガッダイン5の防御、エネルギー管理担当。
戦いの後は漫画家となり、オリンピックでは金メダル候補だったが日本のボイコットでメダルを逃す。
だが、ロサンゼルスでのオリンピックでは金メダル確実と言われている。
熊本の実家でキレーダと結婚後、新婚生活を過ごしている。
たまにダバール星に訪れてはウルワシアとも良い家族関係になれている。
巴とキレーダと一緒に暮らし、一児に恵まれる。
名前を父親と同じ健太と名づけ、可愛がる良い父親でもある。
なお、この健太は、後日談で溺死した本当のケン坊だと発覚した。
——北原千草——
ガッダイン5の飛行、バランス制御担当。
戦いの後はハリール王子の娘のダバール星新皇帝として地球とダバール星の友好関係維持、戦争の被災者の復興を取り仕切る事になった。
龍也の事は淡い恋心を抱いていたがエリーザとの彼のやりとりを見て失恋、手を引いた。
その後は意欲的にダバール星の皇帝として人々の為に働くが無理をしてしまい倒れ、強制的に休まされる事になった。
その際同じ病院で過労の為療養中だったレイザムと出会い、お互いが完治後に彼を宰相として抜擢。
その後はレイザムと仕事だけで無くプライベートでも気を許すパートナーとなり、国民公認の間柄として祝福されている。
——徳川竹千代——
ガッダイン5の武器制御、レーダー担当。
戦いの後は北原未来要塞ベースのメイン研究者としてアクラデスと共に平和、技術の向上の為の研究を続けている。
アクラデスとは常人には理解不可能な会話を日々続けながら楽しく研究を進める関係だ。
たまに妙な研究で軍隊が出現するようなトラブルも起こすがそれを上回るだけの技術革新等に貢献している為見逃されている。
アクラデスとは公私共に最良のパートナーとなり、いつか結婚するのかとも言われているがお互い中々本音を言い出せずにいるようだ。
そうか、まさかガッダインチームの全員がダバール星人とのパートナーが出来るとは、本編ではとても思いつかない流れだったな……。
だがこのガッダイン5大百科のページ、さらに増えているみたいだな。
さて、続きは……誰の事が書かれているのかな?




