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第四十四話 巨大獣デズガズ デスカンダル皇帝の最後 13

 ——未来戦士エルオリオス——


 リゲル王子の乗る戦士型ロボ・オリオン。

 シリウスの乗るライオン型ロボ・ヘラクレス。

 プロキオンの乗る鯨型ロボ・ミラ。


 この三体が合体して完成する巨大ロボだ。


 胸にライオンのあるタイプのロボットで、王者キャリバイザーや機獣戦隊ダイブマンのダイブロボのような胸ライオンロボの元祖とも言える。


 そうか、ベテルス星系って忘れてたけど、エルオリオスに出てきた設定だったんだ。

 まあこの番組、俺は前番組までは見れていたけど、UHFの東都12チャンネル系列の新局開設でそのチャンネルが見れなくなったので本編はあまり知らなかった作品だ。


 結局作品を知れたのは【ロボットシミュレーションゲーム】に出てきたからくらいなのでそこまで詳しく全話は知らない。


 リゲル王子の叫び声で合体を開始したオリオンは腕を広げ、胸の部分にオリオンの足が折り畳まれた下にヘラクレスのライオンの頭部が合体、そして下半身に二つに分かれたミラが足として合体し、未来戦士エルオリオスが完成した。


「エル……オリオォーーースッ!!」


 この突如の予想だにしない救援の登場に誰もが驚いた。


「宇宙の悪魔ダグ・ダゲンゾ! 正義の刃を受けてみよっ! 星光剣!!」


 エルオリオスの手から出された光の剣は、その刀身を2キロ以上まで伸ばし、高く振りかぶられた!

 そうか、ベテルス星系でのアイツの名前はダグ・ダゲンゾになっていたのか……。


「ナ、ナンダ、ギザマバァァァァ!!??」


 完全にラグ・ラゲンツォに飲み込まれた三島だったブキミーダが叫んだ。


 どうやらこの星光剣は星の光を力にして敵を斬る武器なので、あのラグ・ラゲンツォにとっては天敵ともいえるようだ。


「星光剣っ! 一刀……両断斬りぃぃぃいっ!!」

「グワアァァァアアッ!! ナンダ、コノヒカリ……ハァァアッッ!!」


 どうやら星光剣の正のエネルギーはあのラグ・ラゲンツォを切り裂き、邪悪なエネルギーの吸収システムを破壊したようだ。

 自己再生、自己増殖機能が破壊されたラグ・ラゲンツォなら全員で協力すれば倒せるかも知れない!


「見たか! 正義の刃を!」

「若ぁぁぁあっ!! なにをしておられるんですかぁああー!? エルオリオスはまだ調整前なんですよ、そんなにリミッター無視で全力を使えば……どうなると思ってるんですかあわぁぁああー!?」

「爺さん、叫びすぎだってばさ、オイラそういうの苦手なんだってば」

「若! なんですかその言葉遣いは!? 若はもっとベテルス星系の王子としての自覚を……」


 どうやらこの砕けた喋り方の方が本来のリゲル王子らしい。


「あ、皆さーん、とりあえずオイラはここで失礼しますよー、あとは頑張ってくださいねー」

「若っ! 今度という今度は許しませんわい、勝手に星の歴史に介入して、もし変な事になったどうするんですかー!?」

「すまね、オイラ逃げるわ。バイバーイ」


 そう言うとリゲル王子はあっという間に姿を消した。

 どうやら時空間ワープでラグ・ラゲンツォの高エネルギーに引き寄せられて偶然ここに現れてしまったようだ。


 だが、彼のエルオリオスのおかげでラグ・ラゲンツォは大ダメージを受けたようだ。


「みんな、さっきのロボットのおかげでラグ・ラゲンツォは再生能力を破壊されたようだ! それにバリアみたいなものも先ほどの剣が消滅させてくれたから、今のうちに一気に倒すんだ!」


 俺は大型アンプを使い全員に叫んだ。


「さあ。これが本当の最後の戦いだ! 全員の力でラグ・ラゲンツォを……ブキミーダを倒すんだ!」


 そして、ついに正真正銘最後の戦いが始まった!!


 ガッダイン5とグレートシャールケンを援護するように、マグネコンドルはマグネブラスターを放ち、エルベΩ1は巨大獣ベミミの上に乗りながらセイレーン・シュルスリートを放ち、鉄巨人イチナナはイチハチに抱えてもらいながら本体が動かなくなるエネルギー0になるまで溜め込んだグラビトン・ブラストを放った。


 他のロボットもラグ・ラゲンツォの全身に一斉攻撃を仕掛けた事で、ラグ・ラゲンツォはエネルギーの供給も出来ず、時空崩壊砲どころか重粒子ブラスターすら使えなかった。


 一方的に全員の攻撃を受けたラグ・ラゲンツォは反撃もできず、ついに沈黙し、身動き一つ出来なくなった。

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[良い点] この展開っ! うお〜っ!! 熱っちいぜ〜っっ!!!
[一言] 今回の王子とか、ときどき主人公のモノローグでだけ語られる別作品の元ネタがわからないの多くて悔しい どれも見たことあるはずなんだけど、小説で名前変わってたらもうサッパリですね
[一言] よっしゃー! だが動かなくなったくらいで油断はするな? 粉々の塵になるまで粉砕するのだ!!
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