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第四十四話 巨大獣デズガズ デスカンダル皇帝の最後 5

 俺達が目指すべき物語の結末はハッピーエンドでなければいけない!


 この時間軸、本編で死ぬはずだったキャラは大抵生き残った。

 自負する訳では無いが、それはほぼ俺の奮闘のおかげだと言える。

 最初は俺は自らが処刑されない為に立ち回っていたが、途中からは不幸な目に遭うとわかっているキャラを助けて、誰一人犠牲者を出さない為の行動に変わっていった。


 そのおかげで敵のボスや幹部と言えるキャラはデスカンダルとブキミーダ以外は全員生存可能だ。

 俺が動いた事で未曾有の大虐殺、人的被害はほとんど出なかった。

 まあ、モブに厳しい犠牲は避けようがなかったとは言えるがそれでも本来のこの作品の死者数に比べれば千分の一、一万分の一くらいだと言える。


 この物語が、本当の意味で最高の結末を迎える為には、デスカンダルと三島のブキミーダを倒さなくてはいけない。

 だがそれは決して無理な事では無い。


 これだけの仲間がいれば必ず勝てる!


 さあ、ついにラストバトルだ。

 目指すは衛星ネオの要塞。


 超電磁メカ・ガッダイン5の本当の最終回を作りに行くんだ!


 マグネコンドル、そして機動要塞ドグローン、この二隻は最高のクルー達を乗せ、ついに帝都インペリアルを後にした。

 ウルワシア、ダロア大僧正を中心に俺達を見送ったダバール星人達の数は数万人を超し、千草の戴冠式にも匹敵する大人数だった。


 それだけの人達が俺達に期待しているのだ。

 皇帝だったデスカンダルがどれだけ多くの人に憎まれ、そして、ハリール王子が人に愛されていたのか。それをこの大群衆の数が証明していると言える。


 ハリール王子の娘である千草はダバール星初の女帝としてみんなの期待を背中に受け、デスカンダルを倒す為にガッダイン5とマグネコンドルで飛び立った。


 もうすでにこの物語、本来の主役であるはずの龍也より千草の物語になってないか??

 まあそれもありといえばありか。


 誰が主役だからとこの後の話の流れが大きく変わるわけではない。

 デスカンダル、そして三島のブキミーダ、さらにはラゲンツォを倒す事、それこそが真のハッピーエンドの道なのだ。


 人工太陽の修復、エリーザ様の救出はそれらの事を成し遂げた後でないと出来ない。


 俺達はダバール星の重力圏を抜け、大気圏を突破した。


 ここから先は激しい戦いが待っている。

 だが俺達はあえて全員でレクリエーションを楽しみ、マグネコンドルとドグローンでは宴会が行われていた。


 この戦いの中で忘れていたが、本来なら地球ではクリスマスと正月が行われている頃だ。

 俺達は最後の戦いの前にその二つをまとめて祝う事にした。


 初めての地球の文化に戸惑うダバール星人達もいたが、みんなこのお祭り騒ぎを楽しんでいた。


 中には死んだ魚の目をしていた二人もいたが仕方ない。

 エリザとスタンリーは冬のコミックフェスティバルにサークル参加していたのに無断欠席になってしまったようだ。


 まあ状況が状況だから仕方ない。

 むしろこのダバール星遠征をコミックにすればメガヒットして商業誌デビューも狙えるだろうけどな。


 このレクリエーションの中で盛り上がったタイミングでよりによってダンダルとマーヤちゃんが歌い出してしまったのでその後とんでもない事になってしまった。


 だが、レイザムはみんなが悶え苦しむ中平然とした顔をして二人を眺めていた。


「ふむ、あの二人の歌、実に何か面白いものがあるな。この波長何かに使えそうだ」

「レ、レイザムさん。貴方この中でなぜ平気なんですか??」

「実は研究室なんてもっと酷い騒音の中で作業する事あったからこの程度なんて事ないよ。それよりこの歌、何かに使えるかもしれない」


 この人、あの二人の騒音公害から何を思いついたのだろうか??


 レイザムは楽しそうにニコニコとして何かを考えていた。

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