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第四十一話 巨大獣ベミミ ミザーリン愛に死す 11

誤字報告ありがとうございます!


なお、外観と外環の指摘は外環であってますので。

つまりコロニーの外側の輪っか状の食糧プラントなので外環なんです。

 巨大獣ベミミとエルベΩ1。

 二体の女性型ロボットは絡み合うように密着したスタイルでエネルギーの受け渡しを行っている。


 【ロボットシミュレーションゲーム】では、巨大獣ベミミは補給装置持ちだったがこのようなスタイルでエネルギーの受け渡しをするとは思わなかった。


 まあ下半身が獣のような姿だったので、エネルギータンク部分はその下半身になるのだろう。


 巨大獣ベミミがエネルギーを分け与えた事で、エルベΩ1は必殺武器が使えるくらいまでに回復した。


「何だかこの絡み合う二体のロボットを見ていると何か新しい世界が見えてきそうな気が……」


 ――いや、変な世界の扉開かないで下さい、マジで頼みます。――


 冗談はさておき、エルベΩ1のエネルギーが回復したので、あのデラヤ・ヴァイデスのメイン動力炉を破壊する事が出来そうだ。


「これだけエネルギーが回復しているなら、行けますわ! セイレーン・シュルスリートッ!!」


 エルベΩ1から放たれた衝撃波がエネルギー炉に直撃した!

 エネルギー炉を構築していた金属部分がどんどんひび割れ、砕けていく。

 そして、エネルギー炉は音を立てて砕け散り、暴走したエネルギーはメイン動力炉システムのあちこちに飛び散った。


「コーネリアさん、ここは危険ですわ。私のベミミの背中に乗って!」

「え、ええ。わかりましたわ!」


 巨大獣ベミミは背中にエネルギーを使い果たしたエルベΩ1を乗せ、メイン動力炉から走り去った。

 そして、デラヤ・ヴァイデスはメイン動力炉フロアの異常を感知し、構築前の各ブロックごとに分離しながら防護壁が降ろされ、各ブロックごとに独立フロアとして再稼働を始めた。


「な、何じゃと!? エネルギーが、供給されんだとっ!?」


 ラゲンツォ(仮)に乗っている三島のブキミーダは無尽蔵に使っていたはずのエネルギーが激減しているのを見て驚いているようだ。


「くそっ! このままでは、ワープ機能に支障をきたす……キサマら、絶対に許さんぞ!」


 三島のブキミーダはどうにか少しずつでも供給されているエネルギーがあるうちにこちらに攻撃を仕掛けてこようとするだろう。


「こうなったら、キサマら全て吹き飛ばしてくれるわ! クェーサーカノンを喰らえ!」


 ――マジかよ!? あの究極厨二病兵器、クェーサーカノンを本気で使うつもりか、アイツは!?――


 クェーサーカノンとは、ラゲンツォの最強必殺武器だ。

 その威力は超新星爆発にも匹敵する超高出力エネルギーで、この攻撃を喰らう=相手は死ぬ。


 つまり、クェーサーカノン、相手は死ぬ。

 を地で行く究極厨二病兵器だ。


 当然ながら主人公側の武器ではないので、周りを巻き込むとか考えておらず、マップ兵器と通常攻撃のどちらもが存在し、超機動要塞ギガロスですら一撃で沈める威力と考えていた。


 当時の俺、一体どんな兵器を考えたってんだよ!?


 あんなもん放たれたら地球どころか太陽系が終わるわ!

 だが、あの三島のブキミーダはそこまで考えていないだろう。

 ただちょっととんでもなく強い武器程度だと思っているはずだ。


「さあ、チリとなって消し飛べ! クェーサーカノン!」

「そうはさせません、セイレーンストーム!」


 デラヤ・ヴァイデスから脱出してきた巨大獣ベミミの背中からエルベΩ1が衝撃波をラゲンツォの背面に放った!

 その攻撃はラゲンツォの背面に有ったクェーサーカノンと動力炉を繋ぐパイプを断ち切り、クェーサーカノンのエネルギーはそれ以上に充填されなかった。


「な、何じゃと!?」

「こっちも忘れんじゃねぇよ! 行くぜ、ビッグミサイル……スパイラルッ!」


 ビッグミサイルスパイラルを装備し直したガッダイン5はラゲンツォの背中の巨大カノン砲発射装置目掛け、ビッグミサイルスパイラルを炸裂させた。


「クソッ!! ワシのクェーサーカノンが!」


 危なかった、みんなの協力のおかげでクェーサーカノンは発射される事無く、不発に終わった。

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