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第四十一話 巨大獣ベミミ ミザーリン愛に死す 4

 アクラデスとダンダルは現在マグネコンドルの中にいる。


 それなので本編のようにデラヤ・ヴァイデスでデスカンダル皇帝の命令を聞く状況では無い。


 それとは反対に本編ではバルガル将軍を爆殺後さっさとダバール星に逃げ帰っていたはずのブキミーダが、今は三島長官の姿でデラヤ・ヴァイデスにいる。


 さらに最悪な状況としては俺の考えていた最強のラスボスロボットであるラゲンツォ(仮)を三島のブキミーダが本当に何体もの巨大獣を犠牲にして完成させている事だろう……。


 アイツは俺の想定しているラゲンツォの弱点を克服し、デラヤ・ヴァイデスとエネルギーパイプを繋ぐ事でラゲンツォのエネルギー枯渇問題を解決しやがった!


 ラゲンツォの唯一の弱点とも言えるのがこの莫大なエネルギー消費問題だったので、これを解消されたらガッダイン5や鉄巨人イチナナがいくら戦ってもまるで勝ち目が無い!


 困った困ったマジで困った……。


 あんなバケモノに無尽蔵のエネルギーが使えればまさに虎に翼、鬼に金棒としか言えない。

 一番弱い高周波ブレードでもデラヤ・ヴァイデスの外環にある食料プラント部分をズッパリと切り裂いてしまった。


 あれでヒートレーザーだの重粒子ブラストだのクェーサーカノンだのを使われたら、マグネコンドルや機動要塞ドグローンですら一撃で沈みかねない……。


 これらのどれもがエネルギーを大量に使う武器なので連発はできなかったはずなのだが、デラヤ・ヴァイデスに直接エネルギーを供給してもらう形だとどの武器も使い放題だと言える。


「さて、デスカンダル皇帝が呼んでいるので手早くキサマらを片付けてからダバール星に戻るとしようか。まあ、用済みになればあのデスカンダル皇帝も始末してやるがな!」


 マジで器の無い小物が権力や暴力を手に入れた結果を具現化したような三島のブキミーダは、ラゲンツォでダバール星を掌握する予定を考えているらしい。

 あんなヤツがダバール星を支配したら悪夢としか言えない……。


「くそっ! オレはあのブキミーダ相手に手も足も出せないのかっ!」

「シャールケンさん。待たせてすまなかったぞい。後少しで修理が完成するからそこまで待ってほしいぞい」

「修理……だと? まさか!?」


 シャールケンが驚いている。

 実は俺もこの修理を手伝っていたので代々木博士が何を作っていたかはよく知っているが。


「そうじゃぞい、お前さんの専用ロボ、グレートシャールケンを修理、改造しておいたのじゃぞい」

「なんとっ! ヨヨギハカセ、感謝する。コレがあればあのブキミーダなぞオレが蹴散らしてくれるわ!」


 グレートシャールケンはガッダイン5よりもよほど強いロボットだ。

 本編では海中に水没後、流れ着いた状態から嵐の中に立ちはだかり、そして更に巨大獣ゾーゲンを倒した上にガッダイン5と残ったエネルギーを使い果たすまで戦い、満身創痍の状態で自爆したのでどうにか倒せたが、本来の強さならガッダイン5単品ではとても倒せない強さだ。


「しかし凄い金属じゃな、あのマルスニウムという物は……」

「わたしも少し気になったので一部拝借したが、分析の結果この生産がかなり難しい事が判明した。これを作った科学者は天才だとわたしも認めよう……」


 代々木博士とブレンは超金属マルスニウムにかなり興味を惹かれたようだ。

 グレートシャールケンはそのマルスニウムを使って強化されていて、もうすぐ出撃可能な状態だ。


「みんな、感謝する。この戦い、既にダバール星人の為だけではない。この宇宙に生きる者達全ての為にあの愚か者を倒さねばならぬのだ!」


 俺達はデスカンダル皇帝と、三島のブキミーダという共通の敵を倒す為に今協力している。


 さあ、どうにかしてあのラゲンツォを倒す方法を考えなくては!

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[一言] >「さて、デスカンダル皇帝が呼んでいるので手早くキサマらを片付けてからダバール星に戻るとしようか。まあ、用済みになればあのデスカンダル皇帝も始末してやるがな!」 やはりとは思ったが、仕える…
[良い点] >新グレートシャールケン >マルスニウム  ……良し、これで少しは味方の劣勢が解消される……。 [気になる点] >あれでヒートレーザーだの重粒子ブラストだのクェーサーカノンだのを使われた…
[一言] ブキミーダ三島はガッダインたちを倒してから帰るつもりだった。 まあそーですよねー……と落ち込む中差し込むグレートシャールケンという一筋の光明。
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