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第三十七話 巨大獣ゾーゲン シャールケン最後の戦い 10

 シャールケンは助けられ、グレートシャールケンが爆破されてしまった。

 本編とは大きく違った流れになったが、まあシャールケンさえ生きていればグレートシャールケンは作り直す事が可能だ。


「くそぅ! またまた邪魔しやがって! 覚えていろ、キサマら全員絶対に破滅させてやるからなっ!」


 三島長官の姿のブキミーダが負け惜しみを吐いてミキサーマシーンで逃げ出した。


 地球人とダバール星人の協力の上での勝利だ。

 だが、手放しで喜ばれる状態ではない。


 シャールケンの怪我はひどく、特に超電磁ブリザードとセイレーンストリームによる凍傷はシャールケンの両腕を切断せざるを得ない重症だった。

 だが、腕を切り落とさなければ反対に命が危ない!


「ううむ、やむを得んぞい。仕方ない、腕を切り落とさねば命に係わる致命傷じゃからな」

「シャールケン様……」


 ミザーリンが心配そうに横たわるシャールケンを見ていた。


「麻酔薬を使え、腕を切り落とすぞい!」

「や、やめてくれ! オレの、オレの腕がぁぁああ!!」


 だが、シャールケンの腕は切り落とされた。

 彼の命を守る為だ。


「代々木博士、切り落とした腕だが、ぼくに任せてもらえないか?」

「ベルクシュタイン博士、まさか……!?」

「そうだ、彼をサイボーグ手術で腕を義手にするのだ。幸い元になる切り落とした手があるのでサイズや握力、筋肉等のデータは全部用意できる。このデータがあれば彼にピッタリの義手が作れるだろう」


 そういえばベルクシュタイン博士は自らの娘をサイボーグ化しようとしていたマッドサイエンティストだったな……。


 シャールケンは麻酔で眠っている、そしてベルクシュタイン博士は彼の腕に合わせた義手を作りだし、手術は半日ほど要した。


「終了だ、彼の腕は無事、サイボーグ化出来たと言えるだろう!」

「ベルクシュタイン、今回はアンタの判断が正しかったのかもしれんな」


 シャールケンの両腕は、機械製の義手に差し替えられ、彼は腕の部分がサイボーグ化した状態だ。


「う……うう、オレは……どうなっていたのだ? って、何だこの腕は!?」

「おお、目が覚めたみたいじゃぞい。シャールケンさん、アンタの腕は凍傷で腐りかけていたので義手に差し替えておいたぞい」

「誰がそんな事を!? オレが勝手に改造されたというのか!」

「じゃがもしあの凍傷の手をそのまま残せばアンタの命は無かったかもしれんぞい」


 そう言われてシャールケンは黙るしかなかった。


「ようようよう、何だよそれがオレとガッダイン5で戦った最強の敵の姿だっていうのかよう」

「キサマは、アカイタツヤ! 何だと! もう一度言ってみろ!」

「へッ何でも言ってやるぜ。腕が変わったってだけで落ち込むような相手とオレは戦ったのかよ!」

「黙って聞いていればいい気になりよって!」


 シャールケンは義手で龍也の顔面にパンチを叩き込んだ。

 するとパンチを叩き込まれた龍也がマグネコンドルの壁に吹き飛ばされた。


「やるじゃねえかよ、それじゃあこちらもお返しだぜ!」


 ドガッ! バキッ! ボスッ!!


 龍也とシャールケンの取っ組み合いの喧嘩が始まった。

 必死で止めようとする者もいたが、あまりの迫力に誰も手が出せなかった。


「はあっはぁ……はぁ……」

「ゼェ……ゼェ……ゼェ……」


 顔を腫らせた二人はお互いボロボロになり、次が最後の一撃になると思われた。


「行くぞ、アカイタツヤ!」

「来いよ、シャールケン!」

「二人共っ、止めなさいっ!」

「お前達、止めるのだッ!!」


 バギィッ!


 千草とアクラデスが二人で止めに入ろうとしたが……お互いの強烈なクロスカウンターが入り、龍也とシャールケンの二人共がその場に倒れた。


「バッカモーン! 二人ともさっさと医務室に連れて行け!」


 代々木博士が怒りながら指示をするのを、俺は横で見ているだけだった。

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[良い点] >「ベルクシュタイン博士、まさか……!?」 >「そうだ、彼をサイボーグ手術で腕を義手にするのだ。幸い元になる切り落とした手があるのでサイズや握力、筋肉等のデータは全部用意できる。このデー…
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