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第三十七話 巨大獣ゾーゲン シャールケン最後の戦い 7

「ブキミーダ、どうせ薄汚いキサマの事だ。さしずめ人格抽出マシーンでも作ったはいいが人質にしたミシマと入れ替えようとして失敗したと言ったところだろう! あの後のブキミーダはキサマとは思えんほど有能で相手を大事にしていたからな」

「何とでもほざけ。今のこのワシがこの世界の支配者になるのだ! キサマは手も足も出せずに大切に思った虫けらどもが殺戮蹂躙される様を見ているがいい!」


 どうやらシャールケンは今の俺の事を本物の三島長官が人格抽出マシーンで入れ替わったと思っているようだ。

 まあ今はそういう流れにしておくとするか。


「ブキミーダ、キサマは絶対に許さんぞ!」

「フン、何も手出しできない分際で何をほざくか。キサマはそこで指をくわえて殺戮ショーを見ていればいいのだ。ケカカカカカカッ!」

「その笑い方、やはりキサマはブキミーダなのだな。キサマを処刑しておかなかったのがオレの一生の不覚だ……」


 グレートシャールケンが島民を虐殺するために動き出した。

 島民は怯え慄き、逃げだす者、その場から動けない者、そしてこれが運命だと死を受け入れようとする者、色々な者達がいた。


 グレートシャールケンがシャールケンソードを構えた時、後ろから何本もの触手がシャールケンソードを絡め取った。


「な、何だと!?」

「ここはオレが通さないぜ!」

「その声、キサマ、トニーか!?」


 三島長官の姿のブキミーダがビックリしたようだ。

 まあそれもそうだろう。タイタン部隊は壊滅したと思っていたのだから。


「お、お前は……!」

「シャールケン様、今お助けします、少々お待ちください」

「よせっ、オレに近寄れば……っ!」


 デビル回路で操られたグレートシャールケンのニードルヘアーが巨大獣バゲゲゾの触手を貫いた。


「ぐわっ!」

「ケカカカカカカッ! デスカンダル皇帝に歯向かう者はこうなるのだ!」


 グレートシャールケンは巨大獣バゲゲゾが怯んだ際に触手を解き、シャールケンソードで斬りかかった。


「そうはさせないわ! 行くわよ、スタンリー!」

「OK! エリザ!」


 巨大獣ジャガジャガのスピンアタックがグレートシャールケンを跳ね飛ばした。


 ガシャアアーン!


 島の崖の場所に叩きつけられたグレートシャールケンが倒れ、その上に崖の上の岩が降り注いだ。


「ウウォオオオ!」


 シャールケンが中でどうにか操縦をしようとしたが、デビル回路に操られたグレートシャールケンはそれを一切受け付けない。

 少し怯んだとはいえ、グレートシャールケンはほぼ無傷だった。

 流石はワンオフの司令官用特注ロボットというべきか……。


 巨大獣ジャガジャガも巨大獣バゲゲゾも決して弱いわけでは無い。

 更にこのロボットに乗っているのはダバール星でもエースクラスと呼ばれるパイロットばかりだ。


 それでもグレートシャールケンにはかすり傷付けられないというのか……。

 恐るべきはあのロボットの性能を50%跳ね上げるデビル回路というべきか。


「ケカカカカカッ、残念だったな。キサマらの巨大獣、壊すのは惜しいので中のパイロットだけぶち殺してその機体は有効利用させてもらうぞ」

「くっ……くそっ」

「イヤー、こんな所で死んだら、コミックフェスティバル行けないわー!!」

「エリザ、今はそれどころではないと思うけどな……」


 トニーもエリザとスタンリーもグレートシャールケンの足止めくらいしか出来ていない。

 だからと言ってここが射程距離に入ったからと俺がドグローンからスカル砲を撃てば、島民まで巻き込んでしまう恐れがある。


 くそっ、こんなことになるとは!


 だが、その時……俺達の事を助ける巨大な翼が空から現れた!


「ブキミーダさん、待たせてすまなかったぞい。さあ、ガッダインチーム、発進せよ!」

「「「「「了解!」」」」」


 助かった! オレ達を助けてくれる為に代々木博士のマグネコンドルが島に到着した。

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[一言] 騎兵隊の到着だああああああ!!
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