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第三十四話 巨大獣バゾンガ 死者が蘇る怪談話 11

 エルベΩ1は今無人状態で動いている。

 コーネリアは外部からエルベΩ1を操っている状態だが、どうも本来の力は発揮できていないようだ。


 本編ではサイボーグ化した上で生体コンピューターとしてガッダイン5と戦った彼女だが、巨大獣バゾンガがやられた時は今と同じ外部からの音声による指示で返り討ちにした。


 だが今の巨大獣バゾンガは何かがおかしい。

 エルベΩ1が弱体化しているわけでは無いが、あっという間に倒していた本編と違い、巨大獣バゾンガはほとんどダメージを受けていないようだ。


「ケカカカカカ! この巨大獣バゾンガがその程度でやられると思ったか。生憎だがこの巨大獣はワシが改造しておるのだ!」


 なんと、巨大な熊のような形の巨大獣バゾンガはその両腕を地面に何度もピストン運動で叩きだした。

 これは……まさか、鉄巨人イチナナの地震ロボットの動きか!?

 アイツ、巨大獣と破壊ロボットを混ぜて魔改造しやがった!!


 地面を激しく叩かれた事で地震が起き、寸又峡は大変な状況になっている。


「ダメなの……? ワタシがまだサイボーグ化できていないから……この自然がどんどん壊されていく」


 コーネリアは無力な自分を悲しんでいた。

 そんな彼女の元に父親のベルクシュタイン博士が走ってきた。


「コーネリア! 無事か?」

「はい、パパ。でも、エルベΩ1が……」

「残念だが諦めるしかない。今からお前をサイボーグ化するわけにもいかない……」


 まあどう考えてもそうなるよな。

 エルベΩ1は本編とは違い、サンドバッグみたいな状態で巨大獣バゾンガに殴る蹴るされていた。


「でりゃああー!」


 ゴシィイン!


 巨大獣バゾンガを蹴り飛ばしたのはガッダイン5だった。


「アレが、二ホンの……ヨヨギのガッダインか」


 ベルクシュタイン博士とコーネリアはガッダイン5と巨大獣バゾンガの戦いを見ていた。

 エルベΩ1はどうにか立ち上がったが、その後動かなくなってしまった。


「ねえ、動いて! 動いて……お願い……」

「ダメだ、どうやら遠隔操縦システムが壊れてしまったらしい……」

「そんな……」


 泣きそうなコーネリア、俺はどうにか彼女を助けてやろうと思った。

 だがどうすれば、遠隔操縦が壊れてて、まだサイボーグ化されていない彼女が持っているのは音声入力式操縦システムだけだ。


 コレをどうにか有線でエルベΩ1に接続でも出来れば……。

 そうだ、その手があったんだ!


「ガッダインチーム、聞こえるか?」

「何だよ、ブキミーダのオッサン」

「いや、竹千代に頼みたい事がある。そこのロボット、エルベΩ1は本来遠隔操縦のロボットのようなんだ。だがそのシステムが壊れてしまい、どうにかそこを直さないとそのまま壊されてしまいそうなんだ。それが出来るのは彼しかいない!」


 どうにか状況は伝えた。


「でもどうするんだよ、ガッダイン5は五人いないと戦えないんだぜ」

「龍也、我が乗るのだ! パイロットスーツの予備があったはず、千草のスーツを貸してくれなのだ」

「姉者、送り届けなら小生がグローン円盤で送ってやるッ」

「ダンダル、助かるのだ」


 これでどうにか作戦が決まった。

 ガッダイン5から竹千代が降りてアクラデスが乗る。

 その後竹千代を乗せたグローン円盤にコーネリアを乗せ、エルベΩ1に向かい、コクピット部分を竹千代が有人操縦システムに変更し、コーネリアが直接操縦する。


 その際に竹千代のダインビークルに載せてある予備用衝撃吸収スーツをコーネリアに手渡す。


 よし、これで行けるはず。

 作戦開始だ。


 「さあ、姉者、コーネリアさん。このグローン円盤に乗ってくれッ!」


 ダンダルが二人をグローン円盤に乗せ、ガッダイン5目掛けて飛んだ。

 早くしないと寸又峡の自然が壊滅してしまう!


 巨大獣バゾンガが再び地面を叩きだした。

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[一言] 偽三島が独自に巨大獣を、改良した状態で作り上げるとは驚いた。 頑張れエルベΩ1! ドイツの科学力を、ドイツ最高知能の結晶を、その誇りを見せてくれ!!
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