表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

297/646

第三十三話 巨大獣オゾルゲ 拷問される千草 9

 敵の敵は味方、という言葉があるが……今はそれに当てはまらない。

 むしろ――勝った方が我々の敵になるだけです――と言った方が正しいだろう。


 三島長官の姿のアイツと、ウルフ博士が仲違いだ。


 アイツはガスタンクマシーンに乗り、そしてウルフ博士は遠隔操作でビッグクローマシーンを使いお互いを攻撃しようとしている。

 巨大獣オゾルゲは残念ながらビッグクローマシーンのロケットクローを喰らい、大ダメージだ。


 ありがとうオゾルゲ、君の犠牲は無駄にはしない。


 巨大獣オゾルゲが爆発し、現在ここに残っているのが、ガッダイン5、ビッグクローマシーン、ガスタンクマシーンの三体になった。


「へっ! ガッダイン5であんな奴どっちもぶっとばしてやる! よくも千草をこんなに苦しめてくれたな! このお礼は絶対にしてやるからな!」

「クソッ! こうなったら……撤退だ!」

「コラ待て逃げんなっ!」


 ガスタンクマシーンはガッダイン5から離れ、上空高くに逃げてしまった。


「クソッ! 逃げ足だけは早いヤツめ!!」

「ミシマー、絶対に許さないデース! 今までかかった破壊ロボットの費用請求してやりたいデース!!」


 ウルフ博士が変な怒り方をしている……。

 まあ気持ちはわからんでは無いけどね、協力者だと思ってた相手に色々と提供した挙句に後ろ足で砂をかけられたらそりゃあどんな奴でも怒るわな。


「マアいい。チグサを捕らえた時のコレはワタシのモノだ! ミシマめ、せいぜい悔しがるがイイ」


 ――この時のウルフ博士の台詞が、後々大きく影響するとは俺を含め、誰もこの時は気が付いてなかった!――


「アー、あまりにも腹が立ったので、お前達血祭りにシテうっぷん晴らしデース!」

「へっ! 返り討ちにしてやるぜ、ヘンテコ外人」

「誰がヘンテコ外人ジャー! ブッコロコロス!!」


 ――いや、アンタどう見てもどの作品でもまごう事無く、面白悪役外人枠でしたから……――


 まあウルフ博士の遠隔操作するビッグクローマシーンとガッダイン5の対決が始まった。

 ガッダイン5はビッグクローを両手持ちモードの双剣状態のマグネティックランサーで受け止め、その直後合体して伸ばしたマグネティックランサーで突き刺した上で佐山貯水池に叩き込んだ。


 すまない、関東近辺の皆様、これで数日は断水が続くかもしれないが今は仕方ないのだ。

 って何で俺の語尾が、のだ、になっているのだ!?


「タツヤ、アイツは我が倒すのだ! 今回のミスは我が迂闊にもアイツらのビルに入ってしまったのが原因なのだ。だから……我のけじめは我がつけるのだ!」

「アクラデスさん、わかりました。僕も協力します!」

「タケチヨ、ありがとうなのだ」


 この二人、本当に良いコンビになりそうだな。


「おい、来るぞ! アイツ、爪を飛ばして攻撃してきたぜ」

「お前に言われなくても見えているのだ!!」


 だがやっぱり流とはどうも相性が悪いみたいだな。

 ガッダイン5はロケットクローを弾き、戻ってきたビッグクローマシーンに突き刺さった。


「今です! アクラデスさん。アイツの弱点がわかりました」

「本当か! ではすぐに攻撃するのだ!」

「あのロボット、爪が無ければ特に他の武器は無さそうです。つまり……あの爪さえ潰せばアイツは何もできなくなるのです!」


 実際そうだった。

 あのビッグクローマシーン、本編でも圧倒的な力で鉄巨人イチナナを攻撃していたが、エネルギー増幅炉で動けるようになったイチナナに両腕のビッグクローを捕まえられ、投げ返されて突き刺さるとその後は特に反撃も出来ずグラビトン・ブラストで破壊されていた。


「わかったのだ、タケチヨ。我に操縦させてほしいのだ、アイツは我が倒す!」

「良いぜ、アクラデスさん。千草をこんなにしたアイツら、アンタがやっつけてくれ!」

「わかったのだ、タツヤ!」


 ビッグクローマシーンは大爪のロケットクローを再び飛ばしてきたが、ガッダイン5はそれを超電磁ワイヤーで捉え、ビッグクローマシーンに投げ返した。


「どうだ、こうやってグルグル巻きにしてしまえば、あの爪を自由に飛ばす事も出来ないのだ!」

「な、何という事デスかー!」

「これでも喰らうのだ!! 超電磁ストーム!!」


 超電磁ストームがビッグクローマシーンを捉えた。


「トドメはコレなのだ! 超電磁……クロスフィニッシュなのだぁぁー!」


 超電磁クロスフィニッシュを喰らったビッグクローマシーンは狭山貯水池上空に舞い上げられ、大爆発を起こした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
[良い点] >「へっ! 返り討ちにしてやるぜ、ヘンテコ外人」 >「誰がヘンテコ外人ジャー! ブッコロコロス!!」 wwwww
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ