表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

280/646

第三十二話 巨大獣ゴマゴガ 狙われた千草! 4

「さて、ブキミーダさん。貴方の言う話を詳しく聞かせてもらえないものかな?」


 代々木博士は俺の言う事に興味を示したようだ。

 さて、ここは本当の事を言うべきか、それともそれっぽい話を混ぜて伝えるべきか…。…。


――俺は本当の事を話すことにした。

もう三十二話だ、この話も後残すところ1クール分という事になる。

本編と違い延長分の話をもし入れれるとしても、その前にダバール星の人工太陽が爆発してしまっては元も子も無い。


「わかりました、結論から言いましょう。あの三島防衛長官は本物ですが偽物です!」

「おや、言っている事が矛盾しておりますぞい、――本物だが偽物――とは……どういう意味ですかな?」

「わかりやすく言うと、あの三島長官の身体は本物で、中身は全くの別人という事です。つまり外側の三島長官という人物はそのままですが、中に入っているのは全くの別人です」


 代々木博士はこの俺の説明にある程度納得したようだ。


「なるほど、それではブキミーダさんはあの三島長官は乗っ取られていて偽物が入り込んでいると言いたいのですな。確かにそれっぽい話ではありますが、それではその偽物とは一体……誰が入っているというのですかな?」

「ここからの話、信じられないかもしれませんが聞いてもらえますか」


 俺は本当の事を話した。


「代々木博士、あの三島長官の中に入っているのは本物のブキミーダという男です、ヤツは狡猾で猜疑心が強く嗜虐的……まさに今の彼そのものでしょう」

「ふむ、確かにあの飛行機事故の後の三島はまるで別人のようだと思っておったが、それでは三島長官の中にそのブキミーダが入って乗っ取ってしまったというのですか。それではブキミーダさん、貴方は一体誰なのですかな?」


 代々木博士はこの荒唐無稽な話を信じてくれた。

 俺はこの世界の事、俺自身の事を伝える事にした。


「俺の、いや……私の名前は大河内邦裕(おおこうちくにひろ)、信じられないかもしれませんが今から三十年くらい先の未来からやってきました。そして、この世界はロボットアニメ……超電磁メカ・ガッダイン5の世界という事になります。だから私は子供の頃見ていたこの作品の事を結末まで知っているのです」


 流石にこの話、代々木博士もバカにするレベルのあり得ない話だと思うだろうな。


「ふむ、何とも面白い話ですぞい。まあ全部が全部信じられるとは言い切れませんが、確かに貴方は嘘がつけない人だというのは何となくわかりますぞい。それで、この話の結論としては貴方はどうなると言いたいのですかな?」


 俺は物語の結末を代々木博士に伝えた。


「話としては、ダバール星人は一部を残して滅亡します。その流れとしては、現在の奇岩島基地は壊滅し、その後貴方達がマグネコンドルでダバール星に向かい、ブキミーダと皇帝デスカンダルを倒しますが、人工太陽の暴走は食い止められず爆発する事になりダバール星は滅亡して、わずかな人が宇宙に脱出する事で地球に平和が戻り、ダバール星人は流浪の民となってしまうのです……」


 ここまで信ぴょう性の高い結末を話した事で代々木博士は俺の言う事を信じてくれたようだ。


「成程、十分あり得る話ですな。それに、光一郎の作ったこのマグネコンドル、これが大型宇宙船だと知っているのは三島と儂と光一郎の三人だけのはず……それを知っているという事で貴方が本当に未来から来たというのも信じるしかなさそうですぞい」


 代々木博士はマグネコンドル計画の事で俺が未来から来たと信じてくれたようだ。


「それで……あの三島長官が偽物だとすると、本物の三島長官はどこに?」

「それは……まだ今は伝える事が出来ません、下手にそれを言ってしまうと話の流れが大きく変わってしまうかもしれないのです」


 これはまだ伝えるタイミングではない、俺はそう感じた。


「そうですか、それで……クニヒロさん。貴方はこの話をどう終わらせたいのですかな?」


 代々木博士が俺に質問をしてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
[一言] 遂に正体を明かす時が……!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ