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第三十二話 巨大獣ゴマゴガ 狙われた千草! 3

 ダバール星人の女戦士エリザは北原未来要塞ベースの医務室で目を覚ました。


「スタンリー? 貴方何で二人いるの??」

「エリザ、ボクは一人だよ。こちらにいるのは地球人のタツヤだ」

「あ。そういえばそうでしたね……確か会場で売り子を手伝ってくれたタツヤさんだったわ」


 どうやらエリザは龍也をコミックフェスティバルの会場で手伝ってくれた売り子として認識していたようだ。


「売り子? エリザ……キミ、彼と何かあったのか?」

「いえ、スタンリー。大したことじゃ無いわ。単にイベント会場で本を売ってもらったってだけよ」

「本だって! エリザ、キミついに画集を出したのか!!」


 ――いや、スタンリー……この話これ以上首突っ込まない方が良いよ……。


「いいえ、同人誌ですわ。会場で百部作った物が一時間経たずに完売したのよ」


 何というか、あの王者エメラインのプリンスウォーゼン×地獄兄弟のゲテモノカップリング18禁同人誌が一時間で完売するのが恐ろしい世界だ……。


「凄いじゃないか! キミは地球人に認められたんだね」


 だからスタンリー、これ以上この話首を突っ込むともう戻って来れなくなるぞ……。


「そうだ、ゲンタローさん。確か見本誌残ってたわよね、彼にそれ見せてくれるかしら」


 玄太郎はエリザに頼まれて手渡された見本誌を持ってきた。

 表紙はまあ普通にカッコいいプリンスウォーゼンの後ろに氷血と豪炎の地獄兄弟の二色カラー表紙だ。


「これがエリザの……何だこれは!?」


 あーあ、こうなってしまったか。

 これ間違いなくスタンリーとこの後で大ゲンカ確定だろうな……。


「エリザ、素晴らしいよ! 何という官能的な裸体だ! しかもデッサンもしっかりしていて崩れていない。そしてこのロボット、これもキミが描いたのだな、線がハッキリしている!」

「スタンリー、貴方はこの素晴らしさ分かってくれるのね!」

「勿論だよエリザ! キミの才能はこの地球でも認められたんだ!!」


 オイオイオイ、俺は素直にこの本編と違い生き残ったバカップルを祝福してやるべきなのか、それともツッコミを入れるべきなのか……。


「そうよ、スタンリー。アタシ達はこの星で漫画家として生きていきましょう! その為にも早くこの星との戦争を終わらせなくてはいけないわ。こんなアニメ漫画という素晴らしい文化を潰させるわけにはいかないのよ!」


 あらあらあら、理由は違えども戦士エリザは同人やサブカルチャーを守る為に戦争を止めさせようと燃えている。

 スタンリーもそんな彼女に同調して盛り上げている……誰かこの二人を止めてくれ。


「エリザさん、おめでとうですたい! アンタ達も漫画家志望という事は、オイのライバルですたい、いい勝負をしましょう!」

「そうね、ゲンタロー。次のコミックフェスティバルの売り上げで勝負しましょう!」

「望むところですたい!」


 オイオイ、もう俺ツッコミ入れる気力すらなくなってきたよ……。


 まあ平和の為に協力してくれるダバール星人が増えるのは良い事なんだけどね……。

 さあこのバカップルの事は置いておいて、今後の事を代々木博士と話す事にするか。


「代々木博士、ワシからも話が有るのですが、よろしいですかな?」

「わかりましたぞい。では場所を変えて話しましょう」


 俺とマーヤちゃんは北原未来要塞ベースの応接室に通された。


「それで、話とは何ですかな?」

「あの三島長官やウルフ博士、ブレイン軍団の事についてですな」


 あの二人のせいで俺の知っているガッダイン5の本編から話はどんどんずれ込んでいる。

 その軌道修正を考えると、ここで代々木博士との話し合いは必須だと言えるだろう。


「確かに彼等は貴方がたダバール星人とは別の敵勢力と見た方が良いでしょうな。しかし三島長官があそこまで落ちぶれるとは、儂は信じられませんぞい」

「もし、の話ですが……あの三島長官が偽物だとしたら?」

「その話、詳しく聞かせてもらえますか?」


 代々木博士は俺の話に興味を示してくれた。

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