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第三十一話 巨大獣ジャガジャガ 黒き牙が龍也を襲う! 10

 困った困った困った……。

 マジでどうすれば良いのよ、エリザがブレイン軍団のブレインロイドに攫われてしまった。


 話の流れ的に考えてウルフ博士や防衛軍を追放された三島長官の姿のアイツがやる事と言えば、間違いなく空中戦艦マシーンのパイロットを彼女にする可能性だ。


 復讐の女戦士エリザはパイロットとしての腕はかなりのトップクラスだった。

 【ロボットシミュレーションゲーム】に出てきた彼女は巨大獣ジャガジャガでガッダイン5と戦ったが、これがかなりの難敵で攻撃が当たらない当たらない、とにかく回避能力に優れたパイロットだった。


 そんな技量の高い彼女があの空中戦艦マシーンのパイロットにされたら佐倉博士の娘どころではない破壊力になってしまう!


 これはすぐにでも日本に向かわなくては!

 多分ウルフ博士たちはガッダイン5の基地目指して空中戦艦マシーンを突撃させるだろうな。


 そうなると捕虜のタイタン部隊達やスタンリー達も巻き添えを食う事になってしまう。

 その前にどうにか空中戦艦マシーンを倒すなりなんなりしなくては。


 俺はマーヤちゃんと一緒に機動要塞ドグローンで北原未来要塞ベースを目指して飛行していた。

 本来戦士エリザが乗るはずだった巨大獣ジャガジャガは無人でAIによって運転されている。

 俺達は相模湾上空に到着した。

 北原未来要塞ベースまで後二十分で到着予定だ。


 どうやらガッダインチームはもう基地に戻っているようだ。

 流石に同人イベントにダインマシンで出撃するのは怒られて止められたようだ。

 だから龍也と玄太郎は国営鉄道で沼津経由で北原未来要塞ベースに戻ったようだな。

 電車であの距離は約二時間、それにさらに北原未来要塞ベースのある海岸までは車で数十分といったところだ。


 トータル三時間半くらいかかって彼等は基地に帰還したようだな。


 その三時間から四時間の間にエリザがどういう目に遭っているのかを考えると、あまりいい気はしないな……。


 そして俺の懸念は現実になって襲って来た!


「北原未来要塞ベース、北原未来要塞ベース、敵襲来確認! 敵は機動要塞ドグローンと思われる!」


 オイオイオイ、今回は俺は戦いに来たわけじゃないから。

 とりあえず白旗を出しておくことにしよう。


 どこぞの異星人やSFのショートショート小説だと白旗が――徹底抗戦、最後の一人まで戦う!――の意味になってしまうようだが、幸いダバール星と地球では白旗にそんな意味は無い。

 あくまでも俺は戦闘する意思が無い事を伝えた。


 まあどうやらダインマシンこそ出てきたものの、俺達に向かって攻撃してくる様子は無さそうだ。


「オイ、アンタ……ブキミーダとか言ったよな。どういうつもりだ? 白旗なんて上げてよー」


 俺はガッダインチームに聞こえるように無線のチャンネルを合わせた。


「ガッダインチーム、ガッダインチーム、ワシはダバール星人のブキミーダだ。今回のワシには戦う意思はない。ただお前達に忠告をしたいのでやって来ただけだ」

「忠告? 一体何だってんだよ?」

「お前達、エリザに会ったのだな?」

「エリザ? あのえりりんとかいう女の子か?」


 どうやら龍也や玄太郎にとって彼女は同人作家のえりりんで通っているようだ。


「そうだ、その彼女がブレイン軍団に攫われた……」


 それを聞いていた捕虜のスタンリーが北原未来要塞ベースの庭に飛び出してきた。


「何だって!? エリザがいるのか!!」

「誰だよアンタ……って、何でオレがそこにいるの?」

「ボクの名前はスタンリー、ダバール星人の捕虜だ。エリザはボクの恋人だ! 彼女はいったい今どこにいるんだ??」


 あーあ、更にややこしい事になってしまった。

 だがこの最悪のタイミングで海から迫る巨大な影が北原未来要塞ベースを目指していた。

 ――あれは! 空中戦艦マシーン!!――


「防衛軍から追放された……。この悔しさを……忘れはしない!」


 どうやら空中戦艦マシーンを指揮しているのは三島防衛長官の姿をしたアイツのようだ……!

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