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第三十一話 巨大獣ジャガジャガ 黒き牙が龍也を襲う! 9

 同人戦士と化したエリザは徹夜で同人誌を完成させ、コミックフェスティバルの会場に向かう為小型飛行機に乗り込んだ。


「本は水濡れ厳禁だから厳重に水濡れ対策して……と」


 エリザはそのまま奇岩島基地から日本に向かってしまった。


 あーあ。この後どうなる事やら……。


 本編では彼女は日本に行方不明のスタンリーを探す名目で向かい、そこで似顔絵を描く事でスタンリーを探そうとしていた。

 そんな中でのフリマ参加だったわけだ。


 だが今の彼女は、コミックフェスティバル参加が目的だ、この時点で本編からかけ離れている。

 俺が昆虫型スパイドローンで様子を見ていると、日本に到着した彼女は山の中に小型飛行機を隠し、国有鉄道で千代田区に向かったようだ。


 そして東京駅で急いでいた人物とぶつかった!


「イテテテ、どこ見て走ってんだ!」

「アタシは急ぐのよ! って、スタンリー!?」

「スタンリーって誰だよ! 俺は紅井龍也だ!」


 ありゃりゃりゃ、フリマで出くわすはずの二人が東京駅で鉢合わせてしまったよ。


「龍也どん、もう少し待ってくれたい、本が多くて……大変ですたい」


 あ、アレは玄太郎だ。

 なるほど、玄太郎はコミックフェスティバルに参加する為に相模湾の沼津近辺から東京まで出てきたわけか。


 おそらく龍也は暇だったのをいいことに売り子を手伝わされる為に駆り出されたと思われるな、これは……。


「その荷物、ひょっとしてアンタ達……コミックフェスティバル参加者なの?」

「そういうお嬢さん、アンタもですかい?」

「ええ、アタシ、えりりんです」


 エリザだからえりりんって……。


 どうやら彼女はダバール星人である事を隠して参加したようだが、徹夜明けの彼女は青肌というよりも真っ白に近い肌なので単に青白い肌の地球人にしか見えない。

 なるほど、ダバール星人の体調が悪くなると地球人で言うところの土気色になるってのが肌が白くなるといったところなのか……。


 まあそんなどうでもいい知識はさておき……コミックフェスティバルにどうにか間に合った玄太郎達とエリザは会場入りしたようだ。

 会場の中にはコスプレをした人達もいたので、ダバール星人であるエリザも違和感なく溶け込んでいる。


 そして龍也は玄太郎と隣り合わせのエリザの同人誌を売る売り子を手伝わされていた。

 なんとも滑稽な光景というべきか……。


 そしてコミックフェスティバルが終了し、龍也達は相模湾に戻る為に東京駅に向かった。

 そしてエリザも東京駅に向かおうとした時……、予測もしない事が起きた!


「「「ブレ! ブレ! ブレ!」」」

「な、何なのコイツら!?」


 なんと、エリザがブレインロイドに囲まれてしまったのだ!


「いいか、お前達。その女を連れてくるんだ!」


 この声は! 三島長官の姿をしたアイツの声がブレインロイドから聞こえてきた。


 まさか、ここでエリザを攫おうというのか!?

 こうしてはいられない!

 だが俺はスパイドローンから映像を見ているしか出来なかった。


「ブレッ!!」


 ビビビーッ!


 ――しまった! 人間じゃないんだコイツら、俺のスパイドローンはブレインロイドに感知され、撃墜されてしまった。


 マジで大変な事になった!


「マーヤちゃん、出撃だ。急いで出かけるぞ!」

「了解です、ご主人様。でも一体どうして??」

「エリザがブレイン軍団に攫われた! 巨大獣ジャガジャガを載せてすぐに日本に向かう!」


 俺はアクラデス執政官に出撃の許可を貰い、すぐに日本に向かった。


 まさかブレイン軍団がエリザに目を付けるとは……。


 アイツらがただの女性を攫うわけが無い、何か目的があるはずだ……。

 ――確か……鉄巨人イチナナの本編では佐倉博士の娘が攫われて……空中戦艦マシーンに乗せられて操縦させられていた……。


 まさか! エリザにそれをやらせようと!?

 こうしてはいられない! 早く日本に向かわなくては!!

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