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第三十一話 巨大獣ジャガジャガ 黒き牙が龍也を襲う! 5

誤字報告毎度ありがとうございます。


タイトル変えたらランキング落ちてしまったのでいったん少し前のに戻します。

 どうやらタイタン部隊は無事捕虜を助け出して熱海まで戻ってきたようだ。


 懸念された防衛軍の追撃は無かった。

 何故ならこの捕虜は表側には存在しないことになっているので下手に防衛軍が出動すると捕虜を取っていた事が表沙汰になってしまう。

 だから三島の姿のアイツの部下は誰一人として横須賀基地の外までは追いかけて来る事は出来なかったのだ。


「トニー、無事だったのね」

「ああ、姉さん。ただいま」


 巨大獣ボルゴガの手から捕虜達の載せられたコンテナが熱海リゾートホテルの特設駐車場に降ろされた。

 ここは今ガッダイン5のダインマシン五機だけが駐車している状態なので他の車等がない今ならここに降ろしても特に大騒ぎになる事も無いからだ。


 それに今は深夜三時過ぎから四時前、こんな時間に起きているのは警備のブルーマフラー隊と一部の連中だけだ。


 だが流石にこの巨体が熱海に現れた事でガッダインチームが起こされ、代々木博士以下彼等全員が駐車場に到着した。


「トニー、どうやら作戦は上手く行ったみたいだな」

「そのおかげでオレはひどい目に遭ったけどな」

「それはお前達の自業自得だろうが!」


 どうやら剣崎隊長も一緒にいるようだ。


「ま、まあな……どうだ、オレの身体を張った食い止め作戦は」


 いや、龍也……お前は単に本当に女湯を覗きたかっただけだろう。

 龍也を見る千草やミザーリンの目が冷たい。


「エッチ!」


 ――どうやら龍也は千草に嫌われてしまったようだな。

 だがこんな状態でもし敵が出てきてもガッダイン5に合体できるのか??


 アクラデスはまだ薬の効果が残っているらしく少女の姿のままグッスリと休んでいるようだ。

 バルガル将軍の手の中で抱きかかえられた彼女は起きる事も無く寝息を立てて寝ている。


「どうにか捕虜は助け出せたようね、これで今日の会議には三島長官の悪事の証拠として証人になってもらえるわ」


 ミザーリンは捕虜にされていたスタンリー達をコンテナから出し、医療室に連れて行った。

 だが暗がりだった為、龍也はスタンリー達ダバール星人の捕虜の顔がよく見えていなかったようだ。


 次の日、会議の二日目になり……青木大尉の姿のミザーリンは三島長官の非人道的な捕虜への扱いの証拠としてスタンリー達を会議場に連れて来た。


「皆様、これが三島長官による敵捕虜への非人道的な扱いの証拠です。もしこのような事が続けば、戦いは泥沼化し、いつまで経っても終わらないでしょう! 三島長官は一刻も早く更迭するべきです!」


 流石の擁護派もこれだけきっちりした証拠を出されると反論出来なかった。


「会議の結果、三島防衛長官の任を解き、彼を戦争重要参考人として招集する事が決定しました!」


 これで三島長官の姿をしたアイツの防衛軍内部での立場は失われたわけだ。

 だがアイツが本当のブキミーダだとすれば……これで済むわけが無い。

 アイツの事だ……絶対にロクでも無い事をやってくるのは確実だ。


 だが、今のところ、地球防衛軍では三島の後任を誰にするかの方が重要な問題らしく、その候補の名前が挙がっている。


 片倉指令、十条指令、国連軍のマローニ将軍……。


 代えになる人物が少ないとはいえ、どれもまともな奴いないんじゃないの!?


 まあ結局代理の司令長官は、荒川長官が引き受ける事になったようだ。

 だが彼も頼りない人物という感じで、これで本当に戦えるのだろうか。


 まあ足を引っ張る今の三島長官の姿をしたアイツよりはマシなのだろうが……俺がどうこう言う事でもないのでここは防衛軍のお偉方に任せておこう。


 防衛軍の会議が終了し、ガッダインチームと代々木博士は北原未来要塞ベースに戻る事になった。


 巨大獣ボルゴガは代々木博士に手渡される事になった代わりに、双方ここでの戦闘はしないとの約束が交わされた。


 そして元タイタン部隊のトニー達は代々木博士の預かりとなり、俺達も熱海旅行を終わらせてダンダル軍務卿に機動要塞ドグローンを熱海まで持って来てもらって奇岩島基地に帰還する事になった。


 まあ何というか、疲れた熱海旅行だった……。

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