第三十話 巨大獣ボルゴガ 火山の爆発を食い止めろ 10
新幹線マシーンが車輪の腕でガッダイン5に殴りかかった。
「マグネティックランサー!」
ガッダイン5のメイン武器であるマグネティックランサーのSランサーとNランサーが両太腿から引き抜かれた。
そしてガッダイン5はサイや双剣のように両手持ちにしたランサーを持ち、新幹線マシーンの攻撃を受け止めた。
「なろぉ! ぶっとばしてやるぜ!」
龍也が両手に持ったランサーで新幹線マシーンを滅多切りにすると、新幹線マシーンは再び先端の丸い部分を伸ばして攻撃してきた。
だがガッダイン5はそれをバク宙で避け、ランサーを新幹線ロボの腹部のシャフト部分に投げつけた。
ドガォオオン!!
「ガッデム! 何でコウナルンデスカーッ!!」
どうやら回り続けないと爆発するシャフト部分の起爆スイッチが入ってしまったようだ。
策士策に溺れるといったところか。
「龍也、わたしも手伝いますわ!」
「え? その声、エリさんなのか!?」
エリーザ様は巨大獣ボルゴガのグラビティーウェーブで新幹線マシーンを空中に持ち上げた。
新幹線マシーンは自由に動けず、両手足をジタバタさせている。
「よし! いくぞ……! 超電磁……ストーム!」
ガッダイン5の両腕から放たれた氷と炎のストームが新幹線マシーンを捉えた。
「超! 電磁……クロスフィニッシュゥゥウッ!!」
ドゴオオオオーンッ!
ブレイン軍団の新幹線マシーンはガッダイン5の超電磁クロスフィニッシュを喰らい空中で大爆発を起こした。
「エリさん、助かったぜ。ありがとう!」
「いいえ、龍也さん。わたしは出来る事をしただけですわ」
どうやら本編と違い巨大獣ボルゴガは無事に爆発せずに済みそうだ。
そして俺達はガッダインチームに先導される形で熱海の温泉ホテルに到着した。
「青木様ご一行ですね、そちらの方々は?」
「あ、実はワシら、劇団員で……劇のメイクをしたままここに来てしまったんじゃ。急いで出かけたからこんなふうになってるんだが、それでも良いですかい?」
ごまかしとしてはかなり下の下だ。
だがそれでも事情を察してくれたホテルの従業員は俺達をニッコリと笑って迎えてくれた。
置き場の無い巨大獣は熱海の海に一旦沈めておくことになった。
ガッダイン5のダインマシンは特設駐車場貸し切りで全部駐車する事になったようだ。
「わーい、おんせんなのだー、あ、これなんなのだ?」
どうやらアクラデスは温泉のゲームコーナーに走って行ってしまったみたいだ。
ああみると本当にただの可愛らしい女の子だな……。
そんな彼女が近くに行くと、ゲームをしている少年が居た、どうやらアレは竹千代みらいだな。
「ねえ、これなにやっているのだ?」
「僕の計算では……ここのこれをこの角度で狙えば……よし!」
「うわー! すごいのだー!」
竹千代は一回のゲームで数個のぬいぐるみを確保したようだ。
「何? キミこれ欲しいの? いいよ、あげる。僕はぬいぐるみが欲しいんじゃなくてゲームでどれだけ多くのぬいぐるみが取れるかを実践したかっただけなんだ」
「わーい! ありがとうなのだー」
アクラデスは竹千代にぬいぐるみをもらってかなり嬉しそうだ。
そして温泉を楽しんだ俺達は原作通りに俺と龍也の温泉サウナ我慢比べ、ミザーリンと千草の牛乳一気飲み対決、バルガル将軍と玄太郎の大食い対決をする事になってしまった。
まあ原作と少し展開が違うけどそれはまあいいか。
アクラデスは遊び疲れたのか、竹千代に貰ったぬいぐるみを抱きかかえながらぐっすり寝てしまったようだ。
――そして次の日、三島防衛長官の進退を決める会議がここ熱海リゾートホテルの大会議室で行われる事になった……。
警備に当たっているのはブルーマフラー隊だ。
ミザーリンは青木大尉として会議の一員で出席している。
そして、会議が始まった。




