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第二十九話 巨大獣ギャンゴ 巨大な腕が襲う! 14

 ――そう言えば昔ロボットアニメで野球の必殺技を使うロボアニメがあったな。

 確か、――天空巨竜ダイキング――だったか。

 このダイキングの必殺技ボルガノブレイザーが数万度の炎の球を作り出し、敵にぶん投げる必殺技だった。


 そうそう、大体ガッダイン5と同じころのロボアニメだ。


 だが今ガッダイン5と巨大獣ギャンゴが繰り出そうとしてるのはその必殺技とは違う。

 とにかく海で遭難したミザーリンに攻撃が当たらないように弧を描いた軌道であのゴールドプレシオンを破壊しなくてはいけないのだ。


 それほどの神業のコントロールが出来るのは、ダバール星特殊部隊タイタンの隊長であるトニーとガッダインチームのエーススナイパーである青木流の二人だけだ。


「行くぞ! ナガレッ!」

「来い、トニー!!」


 巨大獣ギャンゴが足を垂直に近いくらいに上げた、そしてエネルギーボールを巨大化させ、限界まで集めたエネルギーボールをガッダイン5目掛けて放り投げた。


 一方のガッダイン5はマグネティックランサーをバットのように持ち、一本足打法から身体をその場で高速スピンさせて遠心力の塊の竜巻と化した。


 ――なんだかこんな対決、巨人軍の侍で見たことがあるような気がする……。


「超電磁……ホームランだっ!!」


 トニーの放り投げたエネルギー球はガッダイン5のマグネティックランサーにジャストミート!

 そして巨大なエネルギー球はゴールデンプレシオン目掛け、凄い速度で飛んでいった。


「What!?!? 一体なんですかアレ!!」

「ウルフ博士、脱出だ! ゴールデンプレシオンの頭部を切り離せ!」

「ガッデムッ!! ガッダインニダバールセイジン! コノウラミハラサデオクベキカッ!」


 三島長官の姿をしたアイツとウルフ博士はゴールデンプレシオンの頭部を切り離して脱出した。

 残ったゴールデンプレシオンは超電磁ホームランで放たれたエネルギー球の直撃を受け、遠方で大爆発を起こした。


「キャアアアッ!」

「トニー、ミザーリンを確保した!」

「お前達……ありがとう!」


 ゴールデンプレシオンが破壊され、相模湾沖に平和が戻った。


 無人島に一旦救助された青木大尉の姿のミザーリンが運ばれ、応急処置が施された。

 幸い彼女が海に放り出された時間は短く、また、海水を飲んでいなかったので命に別状はなく、すぐに体調は良くなったようだ。


 ――さて、この後が問題だ……。

 ミザーリンの正体が双方にバレてしまった。


 彼女の周りをガッダインチームとブルーマフラー隊、そして特殊部隊タイタンの面々が取り囲んでいる。

 どう考えても脱出は不可能な状態だ。


 そしてミザーリンの前にはトニーと流の二人がいる。


「渚姉さん、説明してくれ。コレはどういう事なんだ!」

「流……」

「ミザーリン姉さん、何故地球人と姉弟なんて言っているんだ!?」


 ミザーリンは観念したように二人に話し出した。


「流、わたくしは貴女の本当の姉ではありません、わたくしはミザーリン諜報官、ダバール星人の軍人です」

「「「!!」」」


 この自白にブルーマフラー隊の隊員と流のどちらもが驚いていた。


「それでは、アンタはおれを騙していたのか!」

「いいえ、貴方を見ていると……生き別れの弟を思い出してしまったの、それで思わず命を助けた。それからはご覧の通り、わたくしは地球人とダバール星人の間をフラフラと行き来するだけのスパイ失格の存在になってしまったのよ」

「姉さん、オレをこんなヤツと一緒にしたのかよ!」


 あーあ、話がこじれるとこまでこじれてしまった……。

 これでミザーリンが処刑でもされたらその裏で糸を引いていた俺なんて首謀者として処刑確定じゃないか!


 だが、話は意外な展開に進む事になる。


「待ってくれよ! このお姉ちゃん、何も悪いことしてないだろ! むしろみんなを何度も助けてくれたじゃないか!」


 ケン坊の姿の三島長官が彼女をかばった。

 それを聞いた剣崎隊長が口を開いた。


「ケン坊、大人の話に口をはさむんじゃない。青木大尉、いや……ミザーリン諜報官。貴女に聞きたい事がある」


 あーあ、一体この後どうなるんだよ……。

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