表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

22/646

第三話 巨大獣ガガビビ なぜだ! 合体不能 3

「どうしたどうした、お前達。一体何があったんだ?」

「おお、バルガル将軍殿、貴方こそ一体なぜここに?」

「いや、恥ずかしい話だが、シャールケン様に罰として便所掃除をさせられていたのだ」


 ――だめだ、笑ってはいけない。

 マーヤちゃんは今回、笑うどころではないので問題無いが、バルガル将軍は割烹着で便所ブラシを持っていた。


 昔の子供向けロボアニメあるあるだ。

 実際の軍隊ではありえないような罰当番。

 実際の軍で将軍クラスが罰で便所掃除をさせられるなんて話、古今東西でも聞いた事無い。


 だが昔のロボアニメ等では、バルガルのような将軍クラスでも平気でギャグやいじられキャラ化する事がある。


 だからただの残虐なはずのダンボット3のギーラ・ガーン総指揮官がギャグキャラ化することもあった。

 ギーラ・ガーンは似合わない服をさぞ似合うように服を着てうっとりするシーンや、ビリヤードをしたり、ゴルフをしたりするシーンがあった。

 だがそのビリヤードはカプセルに入れられた人間ビリヤードだったり、ゴルフは人間を入れたカプセルを数メートルの巨体のギーラ・ガーンが吹っ飛ばすのでギャグでもあれども残虐。


 流石は浜野監督というべきか。


 なお、このギーラ・ガーン、ロボアニメ不人気悪役ワースト5に入るキャラだった。

 残りの一人はガンボーグZEROの戦争屋バージェス。


 つまり、ロボアニメワースト5は……。


 ガンボーグZERO――戦争屋バージェス――

 無敵巨人ダンボット3――ギーラ・ガーン総指揮官――

 侍戦士竜牙――バワード長官――

 装甲鉄機メタルズ――クワン・ユゥー大尉――

 そして、超電磁メカ・ガッダイン5-―ブキミーダ参謀長(俺)――


 という事になる。


 まあそれはさておき、バルガル将軍はどうやら今回は俺の味方らしい。


「うーむ、どうも話を聞く限りではどう考えてもミザーリン殿が悪いと思うぞ」

「何よ、アンタ最近何かおかしいんじゃないの? なぜこんなクズを庇うのよっ」

「うむ、それが最近どうも、吾輩はブキミーダ殿がそれほどの悪いやつには感じんのだがな」


 まあそりゃそうだろう。

 中身が本物のブキミーダではなく、一応は社会常識を持った一般人の日本人のロボットエンジニアだった俺なんだから。


「何なのよ、アンタまでこのクズの肩を持つの? コイツなんて隙あらばわたくしにセクハラをしようとするクズなのよ!」


 だからそれは前のブキミーダであって、アンタは俺の趣味でも何でもないんだっての。

 むしろ俺はマーヤちゃんや千草の方がよほどタイプだって。


「まあまあここは穏便に、今度それをしたら首をはねるなり拷問するなりすれば良いではないか。チャンスを与えるのも上官の器だぞ」


 あの、バルガル将軍……貴方、優しい事言ってるようで相当物騒な事言ってるの気が付いてますか??


「まあいいわ、それなら腕と態度で見せてみなさいよ。ブキミーダ、すぐにこの子を整備して、明日には地球に出撃できるようにするのよ!」

「はい、承知致しました」

「うむ、ブキミーダ殿よ、失った信頼を取り戻すのは大変だ、だがそれを続ければ必ずいつかは相手もわかってくれるだろう。それでは吾輩はまだ便所掃除の続きがあるのでな、さらばだっ」


 バルガル将軍って本当に上司としては理想の上司かも知れないな。

 それに比べてミザーリンのあの性格の悪さ、アレは間違いなく男を食い物にするタイプだ。

 俺はあんなのに惚れるわけないけどな。


 さて、そろそろロボ整備の続きをしないと、明日までには巨大獣ガガビビが完成しない。

 それじゃあ続きをやるか。


「マーヤ、手伝ってくれるか? 俺にはお前が必要なんだ」

「ハイッご主人様! すぐに取り掛かりましょう」


 俺がマーヤちゃんにお前が必要と言うと、彼女はニコニコした良い笑顔に戻った。

 さあ、明日までに作業を完了させよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ