表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
203/646

第二十五話 巨大獣ジャミジャミ シャールケンの出撃 5

「ミザーリン、聞こえるか?」

「はい、ブキミーダ様、どうされましたか?」

「実は頼みたい事があるんだ」


 ミザーリンは俺の言う事を聞いてくれる。

 本編では反対だったのにこの半年で大きく立場が変わったものだ。

 まあ俺は別にミザーリンをこき使う気は全くなく、地球とダバール星の戦争を止めさせる、犠牲者を最低限の数にするために頼んでいるので彼女も無茶ぶりされているとは思っていないようだ。


「頼みたい事? 一体何かしら?」

「実はエリーザ様が日本に行きたいそうなんだ、その護衛を頼めるかと」

「わかりましたわ、またあのクリームで地球人のフリをさせてほしいのね」


 ミザーリンは俺が何をしてほしいのかをきちんと把握してくれている。

 だが今回はそれだけでは無いのだ。


「ああ、だが今回はそれだけではないんだ……」

「え? それだけでは無いって?」

「そうだ、エリーザ様をガッダイン5のパイロット紅井龍也に会わせてほしい。その上でダバール星人だという事を伝えさせたいんだ」


 コレは流石に俺も無茶ぶりをしていると分かるが、もう時間も無い。


「わかったわ。貴方のやる事はきちんと意味があるってわかるから、今回の事もそうなんでしょ。キレーダさん、地球人と幸せになれると良いわね」

「知っていたのか、流石諜報官だな」


 ミザーリンがニッコリと笑った。


「ええ、何なら貴方の昨日の食事、一昨日の食事も当てて見せますわよ」


 それ勘弁してください、ただのストーカーです……。


「冗談ですわ。それで、エリーザ様をガッダイン5のパイロットに会わせて時間を作ればいいのですわね」

「ああ頼む、出来るだけ……シャールケン様が戻る前に帰還できるように頼みたい」

「え? シャールケン様がご帰還なさるのですか?? それは初耳ですわ」


 まあこれは軍でもトップシークレットというよりは、いきなりの展開で本編では誰も知らずに驚いた事だ。

 むしろ本編ではミザーリンが火星からの帰還用の燃料を用意していたが、今回はそれを俺が代わりにやっていたのでそりゃあミザーリンも初耳だろう。


「ああ、シャールケン様が戻ってくる前に日本に行ってそれから戻ってきてほしい。だから素早く動けるミザーリンにエリーザ様の事をお願いしたいってわけなんだ」

「わかりましたわ。わたくしがエリーザ様の護衛、きちんと務めて見せますわ」

「頼む、一応他の連中には現場指揮官が現地を見ておかなければ作戦が立てられないからだという風に伝えておく」


 さて、これでどうにか計画は進みそうだ。


 ミザーリンに日本にエリーザ様を連れて行ってもらっている間に、俺は巨大獣ジャミジャミを作っておこう。

 エリーザ様が戻り次第、いや最悪の場合はエリーザ様を護衛する為にという形で巨大獣ジャミジャミを出撃させればいい。


 その為にはさっさと巨大獣制作に取り掛かる必要があるな。


 そこでテレビアニメの――超鉄ボーグ――を見ているマーヤちゃん、そろそろお仕事ですよ。


「いーまに見ていろドグウ魔人、全滅っだ♪」


 はいはい、わかりましたわかりました。

 あの作品、エンディングで走ってくる変なドグウ魔人がかなりインパクト強くて見る度にゲラゲラ笑っていたような覚えがある。

 そして何故かオープニングとエンディングがメチャクチャ長くてフルコーラスだったな。


 ――まあそれはどうでもいいから、それ見終わったら作業開始するよ。


 さて、巨大獣ジャミジャミだが……今回の奴は二つの必殺技の被害担当ということになる。

 ガッダイン5の超電磁スマッシュとグレートシャールケンのファイヤーヘアーの二つを同時に受けてすぐに爆発しないだけの強靭さが必要だと言えるだろう。


 そう考えると、本編スペックよりも守備力を上げておく必要があるな。

 さて、どう作ったもんだか……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
[良い点] 最新話ありがとうございます! >「いーまに見ていろドグウ魔人、全滅っだ♪」 物語世界内の『超鉄ボーグ』の元ネタ、テーマソングが色々ヤバかったですねw [一言] レビューも書かせていただ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ