第二十五話 巨大獣ジャミジャミ シャールケンの出撃 2
――グレートシャールケン――
全長57メートル重量1550トン
シャールケン専用として作られた巨大ロボット。
マルスニウム製の盾と剣を持ち、ガッダイン5を苦しめた強敵。
ガッダイン5とほぼ互角の力を持ち、超電磁スマッシュをマルスニウム製の盾と剣で防いだ。
パワーアップ後の超電磁ストームをかき消し、強烈な火炎とミサイルで武装している。
髪の部分からも攻撃が可能で、ガッダイン5の視界を奪いながら剣で滅多切りにする。
また大量のエネルギーを消費する事で髪を伸ばし、炎をまとわせて相手に絡みつけて攻撃する事も可能。
――何と言うか、勝てる気がしない。
実際【ロボットシミュレーションゲームで】、グレートシャールケンと検索すると……硬い、勝てない、チート、基地の上、攻略法、等の単語がずらずらと出てくる。
第三次の時は初登場でHPはガッダイン5が4500に対してグレートシャールケン17000だった。
だがこれはまだ他勢力入れない状態でこのマップだけでの対決だったので必殺技がビッグミサイルと超電磁スマッシュだけだったのである意味ゲスト参戦と言える強さだったのだろう。
コレが本格参戦になった第四次だの、WWだのGXだのになると……HPは平気で70000超!、作品によっては脅威のHP250000というとんでもないバケモノだった。
この絶倫鬼HPなのに自動回復持ちで更に基地からおびき寄せないと硬さが半端ないんだからそりゃあみんな攻略法を調べるわけだ。
なお、このグレートシャールケンとためを張るのが王者、キャリバイザーのダイナボスだった。
こいつも負けず劣らずHP7万のバケモノで、本来の作品の主役であるグレートキャリバイザーと仲間のバイザーズだけでは絶対に倒せない強敵だった。
まあ本編の話に戻ると、十七話で上半身の一部だけが見えていたこのグレートシャールケン、二十五話でようやく姿を見せるのだが、実際戦うとガッダイン5がどうやっても勝てない描写で、一体どうやったら勝てるのかが疑問だった。
結局は二十五話でこのグレートシャールケンが撤退した理由がブキミーダの勇み足による巨大獣ジャミジャミの出しゃばりだったわけだ。
つまり、ガッダイン5とグレートシャールケンだけの一騎打ちだったら絶対に勝てなかった。
そこに横やりを入れてきたジャミジャミがグレートシャールケンのファイヤーヘアーを代わりに喰らってしまったのでグレートシャールケンはエネルギーを大量に消費してしまい、撤退せざるを得なかったわけだ。
もしここでブキミーダが出しゃばって巨大獣ジャミジャミを出してこなければ、ガッダイン5はグレートシャールケンのファイヤーヘアーに絡み取られ、マルスニウムの剣でバラバラに切り刻まれて負けていただろう。
この話も新鋭のアニメーター大田勝巳が作画を務めていて、更に伝説のアニメーター金子伊助が原画だったから、メカ作画が半端ない!
ガッダイン5とグレートシャールケンの一騎打ちは数分間にわたって続いたが、この間一切の台詞が入らなかった。
コレは意図して作られた演出だとガッダイン5大百科に書かれていたが、その無茶な注文を成し遂げた二人の天才アニメーターがいたから完成した話だとも言える。
なお、この話の後この二人がタッグを組むのは神回と言われている三十七話なので、この話の為に相当体力と時間を使ってしまったのは言うまでもない。
プロモデラーでもこの話を再現しようとした人は多いが、どうしてもあの迫力を出すのは至難の業だったようだ。
最近はパチンコ機体でもこのバトルシーンの再現があったが、本編よりもCG丸出しで絵は綺麗なのだがどうしてもあの迫力は出し切れなかったらしい。
まあ俺はパチンコはしないがあの演出だけは動画サイトで何回も見直す程よくできていたと思う。




