第二十三話 巨大獣ミラミガ 反射攻撃の罠 1
前回でちょうど半分まで終わりました。
ここから話は後半に入ります。
今回も負けましたか。
まあ仕方が無いと言えば仕方が無い……とも言ってられないんだ!
今の話で二十二話までが終わった。
それで、ガッダイン5の話は総集編を含み、再放送を抜いて全四十四話!
つまりちょうど半分までが終わったところだ。
残り半分、それまでに俺の死亡フラグを叩き折り、処刑される未来を回避しなくては。
シャールケンは提督の地位を辞し、宇宙船で火星に向かう事になった。
お供は数体のロボットくらい、実質上の島流しだ。
だが、俺は密かにシャールケンの宇宙船に行き用の燃料以外に帰り用の燃料も追加タンクで付けておいた。
本編ではこれはミザーリンが取り付けていたが、今は話の流れを知っている俺がやった方が良いだろう。
ミザーリンはシャールケンとの別れがつらいのか、見送りには来ずに防衛軍の士官として防衛軍極東司令部に潜入任務のために向かったようだ。
次の話はミザーリン、マーヤちゃん、千草、といった女性陣が美しい話だ。
何故ならこの話は伝説のアニメーターと呼ばれた――荒井美智――が作画監督を務めた回だからだ。
また、この回で出てきたゲストの美少女、それが――キレーダ――だ。
ブキミーダと奥さんのウルワシアの娘で母親にそっくりな切れ長の目のまつ毛が長い美人。
普段の安川キャラとは一味違った荒井キャラと言った美人で、デラックスプロのロボアニメ、円盤ロボ・ブレンダイダーに出てきてもおかしくないキャラデザインだった。
そんな彼女の登場したのがこの二十三話ってわけだ。
まあこの彼女もゲストキャラに厳しい当時のロボアニメのお約束と言えばお約束なのだが、不時着して地球人に助けられる。
その時に彼女を助けたのが山に修行に来ていた玄太郎だったわけで、その後北原未来要塞ベースに連れて行かれ、看病してもらう事になる。
だが、変装したり青肌を隠していたミザーリンやエリーザ様と違い、キレーダは青肌のダバール星人の姿のそのままで助けられた。
それは玄太郎が――いくら憎い敵だからといっても女子には手を出してはいけないですたい!――という信条で代々木博士や三島長官を説得したからである。
その後、玄太郎が責任を持って見張るという事になり、彼はキレーダの面倒を色々と見る事になる。
一方防衛軍基地に潜伏していたミザーリンはキレーダに北原未来要塞ベースを破壊するように指示を出す。
だが、キレーダは自分を助けてくれたガッダインチーム、特に玄太郎を傷つけたくないと言ってそれを拒否する。
そして基地を飛び出してしまったキレーダの前に現れたのは父であるブキミーダだった。
アイツはキレーダを連れ去り、洗脳装置で洗脳させ、巨大獣ミラミガに乗せて北原未来要塞ベースに侵攻させる。
その時、マグネコンドルの調整に入っていた代々木博士はその武器の試運転をミラミガに行うが、この巨大獣ミラミガ、レーザー系光学武器を一切反射し、物理攻撃も弾性で跳ね返す厄介な難敵だった。
そんなミラミガを倒したのは玄太郎の冷凍巴投げによる機体への劣化からのダメージだった。
冷凍巴投げでコーティングをボロボロにされた巨大獣ミラミガは超電磁スマッシュの一撃を喰らい爆発、キレーダは最後に玄太郎の名前を叫びながら戦場の露と消えた。
――なんというか、これもまたやるせない話だが……今の俺がブキミーダだ。
だから彼女を洗脳なんてする気は無いが、むしろあの三島防衛長官の姿のアイツ、アレが一体どう動くかが一番の懸念点と言えるだろう。
さて。奇岩島にキレーダが姿を現すのが数日後か。
「ご主人様ー。テレビの調子が悪いですー。ちょっと見てもらえますかー?」
マーヤちゃん、俺電気屋じゃないのよ。今大事な事考えてたんだけどね……。
俺がテレビを調べると、どうやら台風が接近していて電波が拾えなくなっていたようだ。