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第二十二話 巨大獣ゴゴルガ デスカンダル皇帝の声 1

「シット! この恨み、絶対に忘れないデース!」


 ウルフ博士はウルフ要塞から脱出し、叫んでいた。


「へっ! おとといきやがれってんだ!」

「あいつとはもう会いたくはないものだな!」


 ウルフ要塞を失ったウルフ博士の出番はここまでだ。


 本来は二十話二十一話が鉄巨人イチナナとのコラボ回であり、鉄巨人イチナナの勢力とはこの話以降接点は無かった。


 だが、この世界、微妙につながっているので今後も出てくる可能性は十分に考えらえる。

 だが一旦この話はここで終わりだろう。


 巨大獣バルバルに乗ったバルガル将軍がバルソードをガッダイン5に突きつけた。


「残念だが吾輩とガッダインとの協力はここまでだ、これより吾輩は再びお前達の敵となる! 次会った時は覚悟するのだな!」

「バルガル将軍、望むところだ!」

「次は戦場で相ま見えようぞ!」


 バルガル将軍は巨大獣バルバルで機動要塞ドグローンに向かい、奇岩島基地へと帰還した。


 一方その場に残った鉄巨人イチナナとアインアハトは、お互いを睨み合っていた。


「イチナナ、あの子、貴方の弟なんでしょ。戦わない事は出来ないの?」


 イチナナの目が赤く光った、これは否定の合図だ。


「残念ダケドソレハ出来ナイヨ。イチナナハ人間ヲ守ロウトイウロボットノ失敗作だダ。ボクハブレイン様ノ命令デイチナナヲ倒スヨウ命令サレテイル」

「何で兄弟同士で争わなければいけないのよ!?」


 だがこの台詞はある意味皮肉なものだ。

 何故ならフジ子の兄が先程撤退したウルフ・ヘミングウェイ博士なのだから。


 ある意味この台詞は自身への疑問、問いかけでもあったのかもしれない。


「僕ハ命令ニ従ウダケダ。イチナナ、キミガボク達巨大頭脳ブレイン様ノ敵ニナルナラ、僕ハモウ君ニ容赦ハシナイ、次ハ必ズスクラップニシテヤル」


 鉄巨人イチナナの目が赤く光る。

 どうやらイチナナは戦いたくないようだ。


 その時、どこからか謎のメロディーが聞こえてきた。

 どうやら俺が巨大獣ダングルに搭載していたエンゼルの笛の音のパーツが壊れずに残っていたらしい。


「ナ、何ダ……コノ音ハ!? 僕ノ電子回路ガ焼キ切レソウニ熱イ!!」


 エンゼルの笛の音を聞いたアインアハトが苦しんでいる。

 どうやらあのエンゼルの笛の音はブレイン軍団のロボットには拷問のような音なのだろうか……。


 その後、更に変な怪音波が聞こえた。

 ――って、これ、マーヤちゃんの歌ってた変な歌じゃないか!?

 確かガッダイン5の主題歌!


「そのなーもそのーなーもーーガッダイーンゴォー」

「何だコノ怪音波ハ!? 僕の演算スキルにバグガ起きル!?」


 破壊ロボットアインアハトの目が×になっている。

 昔の特撮によくあった演出だが、アニメで見るとかなりシュールな光景だ。


 どうやらマーヤちゃんの歌とエンゼルの笛の音がデビル回路を完全に焼き切ってしまったようだ。


「あれ? 僕は……なにをしていたんだ??」


 デビル回路が壊れたアインアハトは自分の事が今正しく認識できていないようだ。


――オイ、アインアハト。わたしの命令が聞こえないのか?――


「アナタは? ダレですか?」


 どうやらアインアハトは鉄巨人イチナナの本編であったデビル回路が焼き切れて初期状態に戻ったのと同じ状態になっているようだ。


「貴方、何も覚えていないの!?」

「お嬢サン、貴女は……ダレですか?」

「私……ですか? 私はフジ子・ヘミングウェイです」

「フジ子……さん。僕と友達になってくれますか?」


 なんだなんだ、本編早倒しで展開が?

 アインアハトがフジ子に友達になって欲しいというのは鉄巨人イチナナの本編後半の話でデビル回路が故障してからだ。


 ひょっとしてマーヤちゃんの怪音波がそれを早めてしまったのか!?


 この展開、吉と出るやら凶と出るやら……。

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― 新着の感想 ―
[一言] 本当に吉と出るか凶と出るかですね~ 怪音波、ブキミーダに対しブレイン総統は激おこなのでは?
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