表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
167/646

第二十一話 巨大獣ダングル バルガル将軍の怒り 6

 ミザーリンの弟が出てくるのは二十九話だ。

 ダバール星人の特殊部隊の出身で、感情の乏しい人物だった。


 だがそれもそのはずだ。

 彼女の弟はブキミーダの手下達による薬物実験の犠牲者になっていて、感情の無い殺人マシーンにされていたのだ。


 本編で普段冷徹なはずのミザーリンが見せた泣き顔はアニメファンの名シーンとして残っている。


 むしろ本編中ではあの溶解人間デラのメイクが無い素顔が初めて出てきたのがこの二十九話だ。

 初めて彼女の素顔を見たアニメファンや当時の子供はあまりの彼女の普段の姿と素顔のギャップに驚いたくらいだ。

 本編中を見ていた子供達はミザーリンの事をオニババだの妖怪だのと言っていたが、素顔の彼女を見てあまりのギャップにビックリしていたくらいだ。


 まあ俺もその一人だったんだが……。


 ――話はずれたが、とにかく今の良い人なミザーリンなら地球側にもダバール星人側にもどちらにも好印象だといえる。

 そんな彼女の働きに俺も応えないといけないと思うので、彼女の弟は俺がどうにか助け出してやろうってわけだ。


 特殊部隊の隊員として現れる彼女の弟は、ダンダル部隊の一員としてこの奇岩島基地にやってくる。

 その彼をどうにか助けてやる事が今後の流れにも関わる可能性があるのなら、そりゃあ助けるのが筋ってモノだろう。


 まあそれは後々の話なので、今はとりあえず秩父に行ったバルガル将軍の様子を見なくては。


 それに、三島長官の姿のアイツが――破滅ミサイル水爆砲――を完成させたというのも気になる話だ。

 もしそんな物を巨大頭脳ブレイン総統に使った日には、秩父の硬い岩盤ですら吹っ飛び、マグマのせいで日本列島が真っ二つに割れてしまうかもしれないぞ。


 それだけは何が何でも止めなくては!


「バルガル将軍殿、聞こえますか?」

「おお、ブキミーダ殿。一体どうされたかな?」

「気を付けてください、特に地球防衛軍が何をしてくるかわかりませんので」


 とりあえずこれだけは伝えておかなくては。


「うむ、あのいけ好かないミシマとかいう敵の司令官のことか。武人の風上にも置けん奴だ!」


 まあそれもそうでしょうね、今の三島長官の中身はアンタのとこの最低最悪な性格の超絶外道野郎のブキミーダですから。


「はい、どうやらその三島長官が破滅ミサイル水爆砲なる最悪兵器を用意したそうなのです。ですからぜひともお気をつけください」

「お心遣い感謝する。だが吾輩は軍人だ、目の前の事態を一つ一つ解決するだけの事! ガッダインが出ればガッダインを、ブレイン軍団が出るならブレイン軍団を倒すだけの事だ! それに地球防衛軍が追加されるだけの事、大して変わらん」


 まあ彼は脳筋バカとまではいかないが、直情タイプのイノシシ武者そのものだからなー。


「巨大獣バルバル、出るぞ!」


 巨大獣バルバルはどうにかロボット整備班が頑張って修復したので、本編の時よりは70パーセント程度には修理できている。

 だがまだ本調子とは言い切れないのでむしろ巨大獣ダングルに動いてもらった方が良いだろう。


 今回は本編とは違い、機動要塞ドグローンに巨大獣ダングルを載せ、巨大獣バルバルは単品で空を飛んで秩父に到着した。


「何者だ、これより先は通さんぞ!」


 巨大獣ダングルと巨大獣バルバルの前に現れたのは、破壊ロボットアインアハトだった。


「どけ、鉄くずに用はない! 吾輩はブレインに用があるのだ」

「僕を鉄くずだと、更にブレイン様を呼び捨てにするとは……許さん! 勝負だ、異星人のロボット!」


 あーあ、アインアハトはまだ生まれてそれほど経っていないので性格はまるで子供だ。

 そのアインアハトをそんな煽り方したらそりゃあ怒るってもんだ。


 そんなこんなでガッダイン5と鉄巨人イチナナ抜きでブレイン軍団対ダバール星人という戦いが始まってしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
[一言] ブキミーダの手下達が原因って、あかんやん。早く助けを前倒しにせな助けても弟にマッチポンプを疑われてせっかくの信頼が壊れてまうやん。というか敵側のゲストキャラの致死率が半端ないな。 アインハル…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ