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第二十話 巨大獣ボボンガ 戦士の誇り 2

 次の日の早朝、足の治った巴は、玄太郎を代々木博士に託し、九州に帰る事にした。


「玄太郎が立派になってくれて、オラようやく父ちゃんの墓に報告できるばい」

「かーちゃん。オイ、必ずダバール星人をやっつけて、柔道で金メダル取って見せるばい!」

「玄太郎、稽古をサボるんじゃないばい。漫画は程々にな」

「え!? かーちゃん、何でそれを!」


 巴は糸目をニッコリさせて笑っていた。


「お前の部屋、ガッダインで出撃している間に代々木博士に見せてもらったばい。そしたらまあ、なんたる漫画の数かね。描きかけの絵もあったばい」

「かーちゃん、オイ……」

「ええんじゃ。オラ、別に漫画やめろとは言わんばい。ただし日々の稽古は続けるんじゃ、漫画も柔道も継続は力なり……ばい。どちらか片方でもさっさと諦めたら、オラはお前を投げ飛ばしに来るからな!」


 普段糸目の巴が一瞬鋭い目を玄太郎に見せつけた。

 玄太郎はあまりの迫力に、その場にへたり込んでしまった。


「どうしたね、情けないこったばい。そんなじゃオラが玄太郎の嫁っ子や子供の姿を見れるのはかなり先になりそうじゃな」

「かーちゃん、そんな事言わんでくれたい」

「はっはっは、冗談じゃ。玄太郎、今度会う時は可愛い嫁っ子の顔、見せてくれよ」


 巴はそう言い残し、空の籠を背負って北原未来要塞ベースを後にした。

 これで玄太郎の主役話は一旦おしまいだ。


 次、玄太郎が主役になる話……そういえばあの話、ブキミーダの娘が出てくる話だ!

 さて、この流れで一体どうなる事やら……。


 自分の部屋の大型コンピューターで北原未来要塞ベースの様子を見ていた俺に、謎の通信文が届いた。


 ――初めまして、ミスター・ブキミーダくん――


 まさか、この文面で始まる相手と言えば!?

 だが、どうやって俺のコンピューターにコンタクトしてきたというのだ??


 ――我が名はブレイン総統。マスターブレインと呼んでくれたまえ。さて、ダバール星人の天才科学者であるキミの事は調べさせてもらった。その上でキミに話をしたい――


 やはり、俺のコンピューターに電文を送りつけてきたのは巨大頭脳ブレイン総統だった。

 ブレイン総統は一体どうやって奇岩島の俺のコンピューターにアクセスしてきたというのか?

 この時代、ドメインや、ましてやサーバーなんて一般的には存在すらしていない。

 それなのに、巨大頭脳ブレイン総統は俺を名指しで更に俺のコンピューターに直接コンタクトを取ってきたのだ。


 ――不思議かね? 何故わたしがキミにコンタクトできたのか。その謎はまだ今は教えるわけにはいかない、キミがわたしに協力してくれるかどうかわからないのでね。さて、ミスター・ブキミーダくん。わたしはキミに提案があるのだ。キミの作ったロボット、わたしは大変すばらしいと思うよ。――


 まさか! コイツ……俺の――ラゲンツォ(仮)――を見たというのか!?


 ――ハハハ、このようにわたしはキミの一部始終を知る事が出来るのだ。そう、キミがガッダイン5と呼ばれるロボットチームの状況を映像で確認できるように、ね――


 コイツ、原作より凶悪化していないか!?

 確かこの鉄巨人イチナナとガッダイン5の協力する話、ブキミーダにコンタクトを取ってきた巨大頭脳ブレイン総統はブキミーダを見下した上で、――はじめまして、ブキミーダくん。どうだ、悔しくはないのか? わたしに協力すればキミに力を貸してやろうではないか――


 と、巨大頭脳ブレイン総統がブキミーダに打診するシーンから始まっていた。

 だが今の巨大頭脳ブレイン総統は俺の事を見下すどころか、対等な立場と見て話しかけている。

 まあ慇懃無礼な上から目線は仕方が無いが。


 さて、俺はこの巨大頭脳ブレイン総統とどう話し合えばいいのやら……。

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