表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
142/646

第十八話 巨大獣アビンガー ブキミーダの暗躍 8

「ブキミーダ様、これは一体?」

「これは……まあ俺が作った簡易式のカメラと通信機が一緒になった電子板ってところかな」

「凄いですわ! 流石は天才科学者!」


 まあこのシステム自体は昔からやっている仕事のロボットの基盤づくりの延長線上にある技術なのでそれほど難しいものでは無かった。

 それにこのダバール星人の超科学力は、今でいう3Dプリンターの技術を実体出力機として75年現在の世界で実現してしまっているので、ロボのパーツからタブレットまで何でも作ろうと思えば作れてしまうのだ。


 実はマーヤちゃんの足パーツもこの実体出力機で作り出したものだ。


「まあそれほどでも無いけどな。この通信機、その三島長官に一つ渡しておいてもらえないか? 俺は俺用のものがあるので、これで三人分確保出来ていることになる。詳しい使い方は後で伝えるから」

「わかりましたわ、それではわたくしは日本に向かいます」


 そう言うとミザーリンは日本に向けて小型艇で発進した。

 バルガル将軍の機動要塞ドグローンの移動ルートとは別ルートを通っているので気付かれる事は無いだろう。


 そして俺の昆虫型スパイドローンは機動要塞ドグローンにも潜入させているので、バルガル将軍の動きも見ようと思えば見れるのだ。

 どうやらバルガル将軍が日本の東京湾に到着したらしい。


「行け、巨大獣アビンガー!」

「グゴォオオンッ!」


 巨大獣が横浜に出現し、少し経ってから防衛軍の隊員達が乗ったダインマシンが到着した。


「こちら草津、敵を発見、攻撃します!」


 だが、ガッダイン5に合体する前のダインマシンの攻撃は巨大獣アビンガーにはまるで通用しなかった。


「なんだ、このショボい攻撃は。吾輩を舐めておるのか! アビンガー、蹴散らしてしまえ!」


 ダインジェットがアビンガーのソーサーシールドに弾き飛ばされた。


「大丈夫か! 草津」

「ここは合体した方が良さそうだ、行くぞ!」

「「「「「レッツ、ガッダイン!!」」」」」


 防衛隊が頑張ってどうにかガッダイン5に合体しようとしているが、どうやらまた上手く行かないようだ。

 防衛隊員のガッダイン5はどうにか合体には成功したが、まるで動きに機敏さが見られなかった。


「何だ、あのへっぴり腰は。アビンガー、一気に畳みかけろ!」

「ウガァアアアオン!」


 巨大獣アビンガーの前に、防衛隊はまるで手も足も出なかった。

 そして、ガッダイン5は再びバラバラになってしまい、ダインマシンはその場で動けなくなっていた。


「何だ、この張り合いの無さは。これが吾輩達を苦しめた地球のロボットだというのか……もういい、アビンガー、コイツらを踏みつぶしてしまえ!」


 巨大獣アビンガーがダインマシンを踏みつぶそうとした時……! 遠方から謎の巨大物体が迫ってきた。


「何だ! あの飛行機は!?」

「変形、イチナナフライトモードからバトルフォーメーションへ!」

「……ラージャー……」


 おお、あれこそは、鉄巨人イチナナ!

 ガッダイン5のピンチに駆けつけたのは、フジ子ヘミングウェイの操る鉄巨人イチナナだった。


「アレは……以前敵基地に出現した巨大ロボットか! 面白い、相手に不足は無さそうだ!」


 巨大獣アビンガーと鉄巨人イチナナががっつりと向き合い、戦闘を開始した。


 一方その頃、北原未来要塞ベースに侵入したミザーリンは、ケン坊に会ってタブレットを手渡した。


「これでお互い連絡が取れるわ、わたくしはすぐに輸送機でガッダインチームを運べるようにするので、貴方は軟禁されているガッダインチームを助け出して頂戴」

「わかった、この通信機……ありがたく使わせてもらうぞ。救出作戦はワシに任せろ!」


 ガッダインチームの救出作戦に関しては三島防衛長官に任せれば確実に成功するだろう。

 後は鉄巨人イチナナが巨大獣アビンガーとどれだけ善戦するか、それにかかっている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ