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第十八話 巨大獣アビンガー ブキミーダの暗躍 6

 その後もケン坊の姿の三島防衛長官と青木大尉の姿のミザーリンの会話は続いた。

 内容としては、――お互い正体は隠したまま連絡できる手段を用意する、出来るだけ民間人の犠牲は出ないようにする、地球人の捕虜は被災者や難民と同じ扱いとして手厚く保護した上で労働力の対価に食事や生活の保障は約束する――といったものだった。


「まさかとは思うが、ワシが思うにその人物……いや、なんでもない」

「あら、言いかけて止めるなんて、どういう事かしら」

「憶測の域を出ない事をさぞ正解のように言うのはやめておくだけだ」


 三島長官、まさか俺が地球人で魂が入れ替わっていると言いたかったのだろうか。


「そう、まあお互い協力体制は取れそうね、ケン坊くん」

「そうですね、人のいる時はこう言った話し方にしておいて、二人だけの時に状況報告をする事にしましょう。青木大尉」

「わかったわ。お互い頑張りましょう、ケン坊くん」

「青木大尉、貴女の大事な人によろしくお伝えください」


 ミザーリンが顔を赤らめていた。


「もう、大人のおねーさんをからかうんじゃありません!」

「わっはっはっは」


 いい雰囲気でお互いが話せたケン坊(三島長官)とミザーリン(青木大尉)は応接室を出て、今後の作戦を伝え合った。


「いいかしら、わたくしは一度、あの方のいる基地に戻り、巨大獣を暴れさせて今のガッダイン5に乗っている軍人をボコボコにしてもらいますわ。その上でやはり正規パイロットはガッダインチームで無いとダメという事でアナタが軟禁されているガッダインチームを助け出して。ここにマスターキーがあるわ」

「わかった、お互いミスには気を付けよう!」


 どうやら作戦が決まったらしい。

 ミザーリンは巨大獣を暴れさせ、ケン坊(三島長官)はガッダインチームを助け出す。

 それで助け出したガッダインチームを青木大尉の姿の彼女が輸送し、ガッダイン5に乗せて巨大獣と戦う、といった作戦だ。


 さて、俺は巨大獣を用意してバルガル将軍に出撃してもらうとするか。

 そこでアタリちゃんを見ているマーヤちゃん、そろそろお仕事ですよ。


 さて、それではいつもの巨大獣作成に取り掛かるとしましょうか。

 ガッダイン5大百科の巨大獣図鑑によると……。


 ――巨大獣アビンガー――


 全長53メートル、重量1250トン


 両肩に巨大なソーサーシールドを持った巨大獣でこのシールドをチェーンでつないだ巨大円盤で攻撃してくる。

 物理攻撃特化の巨大獣で前回の反省を生かし、火薬やミサイルを使わない。

 バルガル将軍好みの肉弾戦を得意とし、肩のソーサーシールドでガッダイン5に強烈な打撃を与えてくる。


 何度もガッダイン5をソーサーで叩き、ボコボコにするが、チェーン部分を超電磁プロペラで切断され、反対にソーサーシールドをガッダイン5に投げられて大打撃を受ける。

 怯んだところを超電磁ウェーブでホールドされ、超電磁スマッシュで倒された。


 まあ何と言うか、巨大ヨーヨーを武器にするってある意味イロモノみたいな巨大獣だが、これが意外に強く、ガッダイン5の強敵ベスト5の中に入るくらいだ。


 この巨大ヨーヨー、当時の流行りだったので武器に取り入れようとしたのだろう。

 ガッダイン5も主人公ロボの武器を決める際に候補に挙がったのが、ヨーヨー、コマ、竹トンボだったわけで、最終的に選ばれたのが竹トンボモチーフの超電磁プロペラだった。


 もしこれでヨーヨーやコマを使った主役ロボならどんな感じだったのだろうか?


 さて、今回もパーツが全部爆発しないようにしておけば、マーヤちゃんの言うように残骸をちょろまかして――ラゲンツォ(仮)――のパーツに使えるかもしれない。


 そういう意味では火薬やミサイルの無い機体は俺的に助かるってとこだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] >ガッダイン5も主人公ロボの武器を決める際に候補に挙がったのが、ヨーヨー、コマ、竹トンボだったわけで、最終的に選ばれたのが竹トンボモチーフの超電磁プロペラだった。 >もしこれでヨーヨーやコマ…
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