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第十七話 巨大獣ゾゲルル シャールケンの怒り! 8

「ミザーリン、頼みがあるんだが聞いてくれるか?」

「勿論ですわ、ブキミーダ様。何なりとお申し付けください」


 マジで本編からは信じられない態度だ。

 本編でブキミーダがミザーリンに話しかける時は、ブキミーダがへりくだった態度でミザーリンはそれに対して汚物を見るような目で邪険に扱うだけだった。


 また、お願い事は大抵聞いてもらえるわけも無く、反対にミザーリンにアゴで使われてヘーコラしているだけだったなー。


 それが今の状態は反対にブキミーダに対し、ミザーリンが何なりと申してくださいという流れ。

 まあおかげでこの作戦もいい感じに失敗(?)出来そうだ。


「ミザーリン、東京の方に防衛軍の軍人として行って、緊急避難をするように住人に言ってくれないか? 俺はその後で巨大獣を東京に向かわせる。出来るだけ現地人の住民には被害を増やしたくないんだ。やってくれるか?」

「うーん、地球人に対してどうしてそこまで優しくしてあげられるのか疑問だけど、アナタ優しいから非戦闘員を巻き込みたくないのね。わかったわ、わたくしが先に行って住民を迅速に緊急避難させてあげますわ」


 ミザーリンは肌色の皮膚色変化クリームを塗り、地球防衛軍の青木渚大尉の姿に変装してすぐに奇岩島を飛び立った。


 マジで助かる。

 これで俺はあの巨大獣ゾゲルルを魔改造して出来るだけ被害の無いような奴に仕上げるだけだな。


 本編では全身ミサイルの塊みたいな奴で、誤爆誘爆の可能性の高いとんでもない超取扱注意なやつだったが、俺の腕があればこんなもん無害化するのなんて余裕余裕。

 ――何という事でしょう! あれだけ爆弾やミサイルの塊だった巨大獣ゾゲルルが、色とりどりの花火を打ち上げる打ち上げ花火巨大獣になりました――。


 さて、この巨大獣なら爆発したところで花火が大きく撃ちあがるだけ、煮ても焼いてもいいような仕上がりだ。


「ブキミーダ、ブキミーダはおるか!」

「はい、こちらにおります」


 俺はシャールケン提督に呼び出しを喰らった。

 それで彼に言われたのが、グレートシャールケンについての事だった。


「余の専用機、グレートシャールケンの調整はどうなっておる?」

「は、今は上半身が調整済みで、下半身はまだ取り外しております」

「ええーい! 上半身のみでも戦えんのか!」


 無茶言わんでくれ、大気圏外ならまだしも、大気圏内でそれは、はいずり回って戦えって事なのか?


「いえ、流石に無理があるかと……まだ最終調整が進んでおりませんので」

「何だと……仕方ないな」


 これでシャールケン提督が諦めてくれればいいのだが。


「余は只今より機動要塞ドグローンでガッダインの敵基地に侵攻する! バルガル、ついて参れ!」

「はっ!」

「ブキミーダよ、そちはガッダインをおびき寄せる役目を引き受けてもらえるか?」

「はい、手はずは済んでおります。今頃ミザーリン諜報官が地球人をかく乱する為に現地で工作中かと思われます」


 俺が言っている事は嘘ではあるまい。

 実際ミザーリンは東京方面に向かい、避難勧告を出している。

 そこに俺はガッダイン5をおびき出して巨大獣ゾゲルルで派手に爆発を起こし、その間にシャールケン提督とバルガル将軍が北原未来要塞ベースに侵攻という本編の流れの再現だ。


「よし、それでは早速ドグローンで日本に向かう! 基地の留守はエリーザに任すぞ!」


 そしてシャールケン提督と俺達は出撃する事になった。

 俺は巨大獣ゾゲルルとグローン円盤で東京に向かう。


 東京は既にミザーリンのおかげで住民の避難の終わったゴーストタウン化していた。

 ミザーリンってこういう時、マジで優秀だな。


 俺は巨大獣ゾゲルルに無人の東京で目立つようにミサイルを撃って破壊活動をしろと命令、気分はまるで怪獣映画だ。


 そこにガッダインチーム到着、よし……本編と同じ流れになった。


「やいやいやい、毎度毎度同じような事ばかりやりやがって、許さないぞ巨大獣!」


 さて、ここから陽動作戦開始か。

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