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第十七話 巨大獣ゾゲルル シャールケンの怒り! 6

 シャールケン提督にゆっくり休んで良いと言われた俺は、久々にゆっくりと休む事にした。


 ここ数日ずっと出かけていた連中をスパイドローンで見続けていてマジで疲れた。


 オイ誰だ、ただ映像を座ってみていただけの楽な自宅警備員みたいだと思った奴は!


 って、誰もいるわけないか。

 何だか俺マジ疲れてるかもしれない。

 さっさと部屋に戻って休もう。


 ――と思っていた俺に、部屋に入るなりいきなり強烈な一撃が入ってきた!


「ご主人様ー、ラゲンツォ(仮)って何ですかー?」

「ウボァー!!」


 やっちまった! 俺は急いでシャールケン提督の到着を出迎えに行くために部屋のコンピューターのセキュリティをそのままにしてしまっていたのだ!


 よりによってマーヤちゃんに俺の黒歴史を見られてしまうとは……。


「マ、マーヤちゃん。このデータファイル、どこまで見ちゃったの?」

「えーと、スペースエイリアンで遊ぼうかなーと思ったんだけど、ご主人様が大事そうなデータをそのままにしていたので、これはいじっちゃダメだなと思ってそのままにしてデータコピーしたやつを見てたんですー」


 って事は……全部見てしまったって事じゃないかー!!


「ご主人様ー! これメチャクチャカッコいいじゃないですか! コレってご主人様の専用ロボなんですか??」

「ま、まあそんなとこだろうかな、実は……俺は秘密裏に超兵器を作るように頼まれていたんだ」


 この言い方でどうにかごまかせるだろうか?


「凄いですー。流石はご主人様。シャールケン様も褒めてくれると思いますよ」


 いや、こんなもん経費で私物の巨大ロボなんて作った日には大目玉確定だ。

 つまりこれは設計図を作れても、実物は作れない、結局は机上の空論で終わる俺の夢なんだろうな……。


 さらば……ラゲンツォ(仮)、お前を設計している間、とても楽しかったぞ。


 さて、今日はゆっくり休んで明日になったら巨大獣制作に取り掛かりますか。


 まあ監視カメラを見る限り、エリーザ様、しばらく外出禁止にされてしまったらしい。

 仕方ないと言えば仕方ないね。

 本編では死んでいたはずの人なんだし、生きているだけめっけもんだわな。


 まあテレビを見ている分には問題は無さそうだから放っておくとしよう。

 それよりマーヤちゃん、さっきから――ラゲンツォラゲンツォって言わないで……。


 もう俺はふて寝することにした。


 次の日、俺は奇岩島基地のロボット格納庫に行き、巨大獣制作に取り組むことにした。


「ご主人様ー。ラゲンツォ作るんですかー?」


 そんなもん作りません、マーヤちゃん……少し黙っててくれませんか??


 さて、気を取り直して巨大獣制作を進めよう。

 ガッダイン5大百科の巨大獣図鑑によると……。


 ――巨大獣ゾゲルル――


 全長54メートル、重量1440トン


 ブキミーダが東京を絨毯爆撃するために作った巨大獣。

 全身にミサイルポッドを装着した姿で、四本の足が長いテーブルのような形になっている。


 四本の多脚型で人や獣の形をしていない巨大獣で、どちらかと言うとミサイル満載のテーブルの足が自在に動くようなイメージだ。

 全身のミサイルポッドを手当たり次第に発射する事で、どこでも火の海にする事が出来る。


 到着したガッダインチームも誤爆誘爆が怖く、中々近寄れなかったが、超電磁ワイヤーの先端に結び付けたマグネティックランサーをジャベリンのように投げて捕らえ、思いっきりぶん回した後に何も無い海の方に向かって投げ捨て、ビッグミサイルでとどめを刺した。


 超電磁スマッシュで倒されなかった珍しい敵だが、もしこれを超電磁スマッシュで倒そうとしていれば、ガッダイン5も全身の爆薬で無事では済まなかったかもしれない。


 まあ誤爆誘爆ご用心の巨大獣だな。

 作る際にも気を付けなければ、この奇岩島基地の格納庫兼ラボがふっ飛んでしまう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 資材が足らんのなら、破壊された巨大獣のパーツとかを集めて作れば、ラゲンツォ(仮)の名前の通りになるな!
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