表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/646

第十六話 巨大獣アジャール 三つ首の魔竜を砕け 7

「やいやいやいやい、よくも好き放題やってくれたな巨大獣! この借りはノシを付けて返してやる!」

「達也、あまり馬鹿な事言ってるとまた隊長にどやされるぞ」

「うるせー、訓練が怖くてガッダインに乗れるかってんだ!」


 龍也は巨大獣アジャール目掛けて思いっきり飛び上がった。


「喰らえ、きりもみドリルキック!」


 ダインビークルの先端をドリル状にしてのキックを片足に重心を集めた飛び蹴りだ。

 このキックは巨大獣アジャールのひび割れた甲羅を砕いた。


「なななな、何だとッ! コレがガッダインの本当の力だとでも言うのかッ!?」


 ダンダル軍務卿が焦っている。

 まあ俺達全員があれだけあーだこーだ頑張っても勝てないガッダイン5相手にぽっと出のヤツが勝ったら番組として終わってしまうし成り立たないんだけどな。


 まあ今回のダンダルの敗因はガッダインの情報不足でいきなり攻め込んできた事だな。

 これでアイツも懲りるだろう。

 まあせいぜいデラヤ・ヴァイデスに戻ってアクラデスに怒られる事だな。


 物語の流れ的にはそろそろシャールケン提督が地球に向かっている頃だろう。

 ……って、マジヤバくない?? シャールケン提督がここに来た時にエリーザ様いなければ烈火の如く大激怒確定だ。


 ――頼むから勝ってくれ、ガッダイン5。

 さもなくば俺の死亡フラグが再び迫ってくるんだ。


「達也さん、あの首三つをどうにかしないと、このままじゃジリ貧ですよ!」

「達也さんっ、剣崎隊長さんがこのままじゃっ……」

「分かってる、とにかくあの首をやっつければいいんだろ!」


 龍也は原作通りにアジャールの氷の首に向かって飛んだ。

 そこから一気に時計回りに旋回を開始、首に攻撃をさせながらグルグル回り始めた。


「鬼さんこちら、手のなる方へ」

「ガギャアオオオオンッ!」


 巨大獣アジャールは龍也の作戦通りに動かされ、首をグルグル回しながら炎、雷、吹雪を吐き続けた。


「あッ、アレはッ!? 巨大獣アジャール、よせッ、止まれッ! マズいッ、マズいぞッ!!」


 ようやくダンダルにも事の重大さが理解できたようだ。

 龍也達ガッダインチームの行動に振り回された巨大獣アジャールは三つの長い首が全部絡まり、解けなくなってしまった。


「プッ、カッコわるー。アハハハハ」

「達也、余裕見せてる場合じゃないぜ! 一気に決めてしまえ!」

「わかった、行くぞ! 超電磁ィ……ウェエエーブ!」


 決まった! 超電磁ウェーブだ。


「アジャール、マズいッ、退避だッ、退却するぞッ!」


 ダンダルが叫んだがもう遅い。

 ホールドされ、身動きの取れなくなった巨大獣アジャールはそのまま超電磁ウェーブに押し流され、風穴の開いたままひっくり返って三角島の岩に刺さった。


「超! 電磁スマァアッーッシュ!!」

「アジャアアアールゥゥウッ!」


 ドガァアアーン!


 巨大獣アジャールは三角島の一部を吹き飛ばしながら大爆発を起こした。


「よし、お前らよくやった!」

「やったぜ、剣崎隊長」

「うむ、お前達は立派に戦った! 全員褒めてやろう」


 この強化合宿中、一度も龍也達を褒める事の無かった剣崎隊長が龍也達ガッダインチーム全員を褒めていた。


 だが、事態は少し深刻そうだ。

 どうやら先程巨大獣相手に無茶をしてオトリを引き受けたヘリが故障し、飛べなくなってしまったようだ。


「ガッダイン5もエネルギーギリギリでヘリを運ぶだけの余裕は無いし……」

「仕方ない、ここにヘリを置いていくか。帰ろう、帰ればまた来れるから」


 剣崎隊長とケン坊は三角島にヘリを残し、ガッダインの手に乗って帰ろうとした。


 ――その時!


「おーい、皆さん無事ですかー?」

「あ、アレは鉄巨人イチナナのフライトモード!」


 そうか、イチナナの待機時間が終わったのか。

 鉄巨人イチナナに乗ったフジ子・ヘミングウェイが三角島に到着した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星★★★★★よろしくお願いします! していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません! ぜひよろしくお願いします!

ゆーたん(たけのこ派)

別作品です、こちらもどうぞよろしくお願いします。
双子が姉妹の令嬢として再度生まれて人生を入れ替えてやり直す話です

運命のゆりかご・生き別れの双子令嬢は猫に導かれ互いの人生をやり直す



魔族の男がポンコツ女達に振り回されるギャグです

魔王軍最強触手幹部 左遷先の不毛の地で困窮する食糧事情を解決、なし崩しに出来たハーレムで本土に逆襲大作戦!!

元ゲームクリエイターが転生して救世主になるファンタジーです

『転生クリエイターのマップチェンジャー』圧倒的な魔力でチート能力を使い一瞬で天変地異を巻き起こす元ゲームクリエイターの転生者はハズレスキルの地面作成(マップチェンジ)を使いこなし救世主となる!

改心したワガママ令嬢が人生をやり直す話です。

ワガママ令嬢は挫けない 〜傾国の悪妃として処刑されましたが、今度こそ誰もに愛されるよう努力します〜

ダンジョン配信でミミックが悪人を退治する話です。

社会のゴミ箱DQNイーター 元ラストダンジョン裏ボスつよつよピザ好きミミックが移動先のダンジョンでよわよわヒーロー仮面配信者と世直し配信!

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ