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第十六話 巨大獣アジャール 三つ首の魔竜を砕け 5

 アジャールの首とアジャールの尻尾、どちらも武器がついている。

 その一つの首からダインクルーザー目掛け、火炎が吐かれた。


「キャアッ!」

「千草っ! 大丈夫か! クソッ! バラバラじゃあ無理だ」

「龍也さん、こちらは準備できています」

「オイも大丈夫ですたい!」


 そして龍也が叫んだ。


「よしっ! みんな、すぐに合体だ!」


「「「「「レッツ! ガッダイィーン!」」」」」


 この超電磁フィールド、空を飛べないはずのダインパンツァーとダインビークルを持ち上げるってかなりの力だな。

 三角島の滑走路を置けないような広さの場所からダインボンバーとダインクルーザーがダインパンツァーとダインビークルを持ち上げた。


 そしていつもの合体バンクシーンが完了し、ガッダイン5が完成した。


「ガーッダイィーン! ゴォオオオー!」


 それを離れた場所で見ている奴がいる、シルエットしか見えないが、その大柄な身体に特徴的な角の生えた軍帽、間違いない! 彼がダンダル軍務卿だ!


「ほう、アレがシャールケンの青二才が苦しめられたというガッダインかッ、まあ、小生の敵にはならんなッ。アジャール、蹴散らしてやれッ」

「「「アギャオオオンッ!」」」


 三つ首の巨大獣アジャールが吠えた。


「へっ! やっぱり三つ首の怪物って巨大獣だったんじゃねえかよ! みんな、コイツを倒してさっさと釣りをするぜ!」

「もうっ、龍也っ。ふざけないでっ!」

「紅井隊員、本土に戻ったらお前だけ訓練追加だ!」


 鬼の剣崎には冗談は通用しないようだ。

 龍也は少し凹んだ様子だ。


 それを遠距離通信機で聞いていたエリーザ様、龍也に応援のメッセージを送ったみたいだ。


「龍也サン、頑張ってください。戻ってきたらわたしがおにぎり作って待ってますから」

「エ、エリさんっ! よ、よーし! やってやるぜ! 巨大獣がなんぼのもんだ!」

「まったくコイツは単純だな」

「青木隊員、私語を慎め! お前も特別訓練追加だ!」


 あ、剣崎隊長、容赦なさ過ぎ。

 流も特別訓練が追加された。


「まあまあ、流。戻ってきたらおはぎもあるからね」

「姉さんっ! よし、見てろよ巨大獣!」


 コイツも何だ言って龍也と同じレベルだな。

 ――ケン坊の姿の長官が苦笑いしている。


「もう二人共、ふざけてる場合じゃないでしょっ! いいかげんにしなさいっ!」

「「スミマセン」」


 なんだかんだでチームワークの戻ったガッダインチーム、巨大獣アジャール相手にまずは様子見と言ったところか。


「さて、気を取り直して、行くぞデカブツ! 超電磁! プッロペラァアアー!」


金属製竹トンボが巨大獣アギャールの身体を切り裂く、やはり原作通りにダンダルは装甲には殆ど力を入れていないようだ。


「へッ、コイツ見掛け倒しだぜ! 図体デカいだけで装甲はからっきしだ!」

「龍也、油断するじゃないぜ!」

「何だって!? ウヮアアッ!」


 確かに巨大獣アジャールは装甲は全く無く、紙同然だ。

 だがその分攻撃力特化なのに龍也は気付いていなかったようだ。


「龍也さんっ!」

「くそっ! コイツなんて馬鹿力なんだよ! ガッダイン5がバラバラになってしまうぜ!」

「龍也さん、コイツは装甲を無視した代わりに攻撃力特化タイプに違いありません!」

「竹千代、つまりどういう事だよ!?」

「つまりコイツは、――攻撃こそ最大の防御――という事でごわす!」


 ガッダインチームがそんな話をしている間に、かま首をもたげたアジャールが鞭のようにしならせた頭をガッダイン5に叩きつけてきた!


「ぐわぁああ!」


 ガッダイン5が三角島の岩に叩きつけられる。

 これでは原作と反対の展開だ。

 巨大獣アジャールはその巨体でガッダイン5を踏みつけてきた。

 この巨体の踏みつけ、いくらガッダイン5が分離しても逃げられない状態だ。


 下手に分離すれば、分離したダインマシンごと重量をかけられてペチャンコになる。


 これは原作に無い大ピンチと言えるだろう。

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