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第十六話 巨大獣アジャール 三つ首の魔竜を砕け 4

「この海域で間違いないんだな!」

「聞いた情報からすると、この三角島近辺が三つ首の怪物の出没地域と一致します」

「ご苦労、各自分離して哨戒に当たれ」

「「「「「了解!」」」」」


 ガッダインチームは強化合宿の影響でかなり機敏な動きをするようになっている。

 まあ下手にだらけると竹刀が飛んでくるくらいだ。

 この時代はまだこの指導法が生きていた。


 昭和の中盤は丁度鬼教師、鬼教官が出てくるような作品が多く、エースはお前! や サインは二本指、柔道一本道と言ったスポ根ものが主流の時代だった。

 鉄巨人イチナナもミリタリー色が強い作品だったので、その鬼教官である剣崎隊長のしごきを受ければそりゃああのガッダインチームも鍛え直されるといったもんだ。


 恒星ロボバンガードAなんてのはロボットでスポ根だったが、まさかガッダイン5がこんな展開になるとは……俺も想像がつかなかった。


 ダインマシンは ダインジェット、ダインボンバー、ダインクルーザーの飛行型マシン三体が空を哨戒し、ダインパンツァーとダインビークルの二体は三角島の陸上で探索活動についている。


 剣崎隊長の乗るヘリには、ケン坊も一緒に見張り役として乗っていた。


「お前、根性あるな。大人でも悲鳴を上げるあの訓練に耐えたのはお前が初めてだぞ」

「はっ! 光栄であります!」


 まあケン坊の中の人が尊敬する上司で本物の筋金入りの第二次世界大戦の経験者だとは流石の剣崎隊長も気が付くまい。


「お前のような奴だったら胸を張って三島長官に推薦してやれるのに……あの人は一体どうしてしまったんだ……最近の長官はまるで別人だ」

「剣崎隊長。その考察、間違っていないかもしれないであります!」

「だがそんな荒唐無稽な話、とても信じられんな。すまなかった、この話は聞かなかった事にしてもらいたい」


 剣崎隊長にとっても本編の三島長官は尊敬に値する人物だった、それは二十話で彼が三島長官に挨拶した際に――三島長官の部隊と一緒に行動できるとは、このブルーマフラー隊隊長剣崎、一生の光栄であります!――と言っていたくらいだ。


「剣崎隊長、ワシも粉骨砕身……自身の今できる事をして地球の平和を取り戻したいであります!」

「ケン坊隊員、お前は不思議な少年だな。きっと三島長官が子供の頃はお前みたいな子供だったのだろうな……」


 剣崎隊長の洞察力の鋭さは半端じゃないな、彼ならケン坊の中の人が本物の三島長官だと言っても信じるかもしれない。


 そう考えると俺が地球とダバール星人の戦いを終わらせる為に会うべき人物は、代々木博士だけでなく、ケン坊の姿の三島長官と剣崎隊長となるだろうな。


 おや、ガッダインチームの様子が何か変だ。

 どうやら海に異変があったらしい。


「こちらダインクルーザーッ、こちらダインクルーザーッ。前方海域に大きな三角波を確認っ! キャアアッ!」

「千草、大丈夫か!」

「こちらは大丈夫っ、龍也さん、そちらはっ?」

「こっちは特に……って何だアレはっ!!」


 どうやら龍也が見たのは巨大獣アジャールの尻尾で、千草が見たのはアジャールの頭だったようだ。


「おい、二人共! 何か巨大な山みたいなものが海にあるぞ!」


 そして流が見たのが、アジャールの甲羅だった。


 ガッダイン5大百科に書かれている内容だと……。


 ――巨大獣アジャール――


 全長150メートル、重量15000トン


 機動要塞ドグローンには劣るものの、かなりの大きさの巨大獣。

 ダンダル軍務卿が地球偵察の際に送り込んだ巨大獣で超巨大、超重量サイズ。

 三つの首を持ち、それぞれの首から氷、炎、雷の攻撃を仕掛ける事が可能。

 ダンダルの好みの攻撃力特化タイプで巨大だが防御力はほとんど無い。


 ガッダイン5をその巨体で苦しめるが、三つの首を絡められ、攻撃が出来なくなったところを超電磁ウェーブで三角島の岩の上に串刺しにされて動けなくなり、超電磁スマッシュで三つの首ごとぶった切られて爆発。


 ――何というかサイズデカすぎだろ!

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