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第十四話 巨大獣バルバル 死の電撃作戦 7

 エリーザ様が俺に頼み事? 一体何を頼まれるのか。


「私は兄上の代理として……ガッダインチームの事を知らなくてはなりません。ですので、お前の持っているスパイドローンを一つ私に渡しなさい。これは命令です」

「一つ……ですか?」

「そうです。我々が勝利する為には、ガッダインチームのリーダーの紅井龍也、彼に関するデータを集める必要があります。ですから私はそれを知りたいのです」


 まあ、スパイドローンは余ってるから一台くらいはエリーザ様に渡しても良いかな。


「承知致しました。後程部屋に機械を設置いたします」

「頼みましたわ」


 まあ彼女はシャールケン提督の妹だ、敵の情報を知る必要があるという事か。

 そんなエリーザ様の部屋も俺が設置した監視カメラで俺の部屋から覗けるんだけどな。


 ――違うぞ! 決してやましい気持ちで覗こうというわけでは無いぞっ!!――って、俺は一体誰に何を言っているんだ。


「そして、ミザーリン、お前にも動いてもらいます」

「はっ、エリーザ様。如何ようにも」

「お前には北原未来要塞ベースに潜入してもらいます。どうやら地球軍は結集して何かをしようとしているようなのです」

「承知致しました、エリーザ様」


 ミザーリンは命令を聞くと、すぐにその場から姿を消した。

 多分また地球防衛軍の青木大尉として潜入するのだろう。

 彼女に任せればまあ問題はないな。


 さて、俺は俺でやる事をしなければ……そこで人造の騎士ガシャーンを見てるポンコツロイドちゃん、そろそろ出番ですよ。

 いやはや、一時期はどうなるかと思ったマーヤちゃんだったが、今はテレビを見て楽しんでいるのでどうやらバックアップは成功したようだ。


 まあ俺はとりあえず巨大獣バルバルのメンテをやる事にしましょう。

 バルガル将軍は何か考える事があるらしく、部屋に閉じこもっている。

 そこにみどりさんが声をかけても部屋に入れてもらえないようだ。


 うーむ、これは結構根深いかもな。


 そして次の日、俺はいつものようにスパイドローンで様子を確認した。

 どうやら原作でもあったテレビ電話サミットが行われるようだ。


 何故か三島防衛長官の姿のアイツが原作通りに言い出しっぺだったようだ。

 アイツ……マジで何を考えているんだ?

 ミザーリンはどうやらこのテレビ電話サミットの会場にはいないようだ。

 ガッダインチームは各自がダインマシンに乗った状態で通信をオンにしている。


「それではテレビ電話サミットを始める。各国代表はロボットの紹介を」

「ではまずは米国の代表からどうぞ」

「おお、ミスターヨヨギ。ミーは米国のロボット開発担当、ジェイムズ・アームストロング大佐デース。我が国の最強ロボ、グレートジャスティスがあれば、ダバール星人など敵ではありまセーン!」


 何というか、テンプレ的昔の力こそパワーストロングと言わんばかりの米国人だ。

 しかし残念だがグレートジャスティスはそこまで強くは無いんだよな。


「ワタシはブリティッシュ連合国のヘンリー・ストークス博士です。我が国の誇る兄妹ロボ、ゴライアスとコッペリア、この二体のコンビネーションの前には敵はありません!」


 確かにゴライアスとコッペリアの二体コンビは息がピッタリだ。

 だが本編で見た二体同時にバルソードで斬られては出オチも良い所だ。


「おや、西ガリア連邦のヘミングウェイ教授は?」

「ハッハッハー、どうやら怯えて逃げてしまったようデース。あんなのいなくても我が国があれば十分勝てマース」


 だがこの時既にヘミングウェイ教授は息子のウルフ・ヘミングウェイに殺され、アインゼプトは秘密裏に日本に運ばれていた。


 この話は鉄巨人イチナナの一話で出てくるエピソードだ。

 アインゼプトはヘミングウェイ教授によって彼の娘、フジ子に託されていた。


 このイチナナがガッダイン5に登場するのはあと六話先だ。


 だがここにいるロボット開発者達は誰もそんな事を知らない。

 テレビ電話サミットは暗礁に乗り上げていた。

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