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第十四話 巨大獣バルバル 死の電撃作戦 4

 バルガル将軍は上機嫌だった。

 それは彼の専用ロボ、巨大獣バルバルが到着したからだ。


「おお、これは素晴らしい! まさに吾輩の思いが力と形になったような姿だ!」


 実際巨大獣バルバルのデザインは敵ロボットとしてもかなり特異なデザインだ。

 それもそのはず、この巨大獣バルバルは後のロボ系アニメーターとして大成する大田勝巳氏のデザインしたロボット一号だ。


 後のロボアニメ、王者キャリバイザーや一撃必勝バンカイザーの合体バンクシーンを描く彼が最初にデザインしたロボット、それがこの巨大獣バルバルだった。

 まだ駆け出しアニメーターだった大田氏が試しに描いてみるか? と言われてラフデザインを作ったのが巨大獣バビゴン、そして本採用になったのが巨大獣バルバルなのだ。


 シャールケン専用ロボ、――グレートシャールケン――これも大田氏がデザインする事になる。

 このグレートシャールケン、十七話で上半身とシルエットが出てくるが、このデザイン……子供の頃に見た時、ガッダイン5が勝てると思えない程強そうだった。


 巨大獣バルバル相手に苦戦したガッダイン5は代々木博士によって更なる改造を受ける事になる。

 それは本来の力の一部を制限したモノだったのを超電磁プラズマエンジンのリミッター解除したものだ。

 

 ガッダイン5は本来周りの電磁波の影響などを考え、リミッターを付けていた。

 だがダバール星人との戦いが激化する中、そんな事を言っている場合では無くなったのだ。


 だがそれはあくまでもこの十四話の巨大獣バルバルを倒した上での話だ。

 コイツに勝てなければ、ガッダイン5の敗北で物語が終わる。


 そうなると一体今後の展開はどうなってしまうのか……。


 まあ今のダバール星人はテレビを見ている面白集団化しているが、本星の人工太陽暴走を食い止める事が出来ない以上、移住先を確保しなければダバール星人達に待っているのは死だけだ。


 この物語の終着点は、ダバール星人の全滅でもなければ地球の敗北による奴隷化でもない。


 この物語の理想の完結は……【ロボットシミュレーションゲームでのIF展開】、つまりはシャールケン達との和解による人工太陽暴走を食い止める事。

 このエンディングでは死者はほとんど出ず、物語上最後に死ぬのはブキミーダとデスカンダル皇帝だけだ。


 今回この流れにするのはかなり難しい。

 何故ならブキミーダは今、三島防衛長官の中に入り込み、地球人とダバール星人の双方が争うように焚きつけている。


 これがデスカンダル皇帝の意思なのか、それとも彼の野望なのかはわからない。

 だが今俺達がやるべき事は、ガッダイン5とダバール星人の戦いを止める事。


 だが今すぐに戦いを止める事は出来ない。

 だから俺達は戦いを続けるだけだ。


 綺麗事で戦争は終わらせられない。

 それは今までの歴史が証明している。

 日本と米国の戦争も結局は圧倒的な力で負けた事による敗戦だった。


 下手にお互い痛み分けにした戦争だったとしても、戦争終了後の負の遺産が残る東南アジア南北の国の戦争のようになってしまう。


 だから地球人とダバール星人の間に血が流れる事を止める事は出来ない。

 しかしその方向を戦いの終結に向けさせる事は可能だ。


「バルガル将軍、巨大獣バルバルはまだ最終調整が出来ていませんので、もう少しお待ちいただけますか?」

「いいや、もう十分だ。これだけ仕上がっていれば、十分出撃できる!」


 バルガル将軍は巨大獣バルバルに乗り込み、奇岩島基地を後にした。

 とりあえずバルバルに仕込んだスパイドローンのおかげで俺はここにいながら様子を確認できる。


 どうやら巨大獣バルバルが原作通りに米国第七艦隊の演習している海域に到着したようだ。


「ハッハッハ、面白い! コレが地球の軍艦か。吾輩が相手だ!」

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