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(二)

 それでね、多分、マサトも知っていると思うけど、アタシ、学生時代に芸能界デビューしたんだよね。友達と初めて竹下通りに遊びに行ったときにスカウトされたんだ。最初はね、モデルやらないかって、誘われたの。『ファッション雑誌で服の紹介をするんだけど、その服を着て欲しい』、って言われたの。アタシは別にカワイイわけでもスタイルがいいわけでもなかったし、あのとき、周囲にはすっごくかわいい子だっていっぱいいたのにね。だから不思議に思ってスカウトのおじさんに、あ、その人、実は事務所の社長だったってことが後でわかったんだけど、アタシがね、社長さんに、なんでアタシなんですか、って聞いたの。そしたら『ごく普通の女の子がいいんだよ、服にも色々あるけど、都会のオシャレな子向けじゃなくて、地方にもいるような普通な子にも着てもらいたい、そういう服を売ろうとしているから、君みたいな上京して間もない子の方がいいんだよ』って真剣な顔で言われて、はい、そうですかって、なし崩し的にやることになっちゃったの。


(続く)

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