表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/320

モンスターハンター

 み、見つからない……。

 なぜだ? もう二時間くらい探しているのに見つかる気配すらない。

 空からだと動いていないものを見つけるのは困難なのだろうか。

 そう思った私は一度地上に降りた。

 トルネードファルコンからフレアキャットに変身すると私は周囲を見渡した。

 モンスターの気配はある。

 だが、人の気配はない。

 魔法使いはいったいどこにいるんだ?

 私は時折聞こえてくる奇声を聞きながら前進し始めた。

 彼女と出会ったのはそれからしばらく経った頃だった。


「今日はあんまりモンスターと出会わないなー。どうしてかなー? もしかして私より強いモンスターはもういないのかなー?」


 ん? あそこにいるのは……フレアキャットかな?

 おかしいなー。常に燃えている島にしかいないはずなのに……。

 まあ、いっか。今日の昼ごはんにしよう。

 私は静かに短剣を抜くとできるだけ音を立てないように獲物に近づいた。

 殺気と気配を消すのは当然。

 あとは自然の一部になれば、なお良し。

 それにしてもどこに向かってるんだろう。

 まるで何かを探しているような……。

 まあ、いいか。悪いけど、私の一部になってもらうよ!

 私がフレアキャットの背中に短剣を刺そうとした時、フレアキャットのシッポが蛇型モンスターになり私の短剣を口で受け止めた。


「……っ!?」


 私は蛇型モンスターのあごに蹴りを入れて短剣を吐かせると後退した。

 な、何? 今の。まさかフレアキャットごときに私の攻撃が読まれていたの?

 そ、そんなはずない。だって私はこの森にいるほとんどのモンスターと戦って勝利したほどの腕前を持つモンスターハンターなのだから。


「ニャー」


 なんだ? こいつ。人か?

 魔法使いではないな。

 まあ、いい。少し遊んでやろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ