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姉妹として
そんなわけでラファエラさんが同居人になった。
「お姉ちゃんの体、あったかいなー」
「あまりベタベタするな、気持ち悪い」
「どうして嫌がるの? 恥ずかしいの? それとも私のこと嫌いなの?」
「いや、別に恥ずかしいわけではないしお前のことは愛している。あっ! 姉妹としてじゃぞ!」
「うんうん、分かってるよー。あー、お姉ちゃんの好感度がどんどん上がっていくよー」
「なぜ上がるんじゃ? まあ、いい。まあ、なんだかんだあって今日から同居人になるラファエラじゃ。みんな、よろしく頼むぞ」
ミシェル様の腕にしがみついて頬擦りをしているラファエラさんを見ながらクレアとマリーは目をパチクリさせていた。
私は彼女の体温がなぜ冷たい水程度しかないのか不思議に思っていた。
彼女は水に近い何かなのだろうか?




