表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/320

失禁ではない

 レイクスネークに変身した私はクレア型ゴーレムめがけて口から大量の水を吐いた。

 ゴーレムの主な材料は土と魔力。

 いくら精巧なゴーレムでも土人形であることに変わりはない。

 しかもこの森には今、霧が立ち込めている。

 霧というのは微水滴が集まってできている。

 煙が混ざっていることもあるが、そこに水分があることは確かだ。

 つまり、私がそれを利用すると無限に水を吐くことができるのだ。

 土がある限り何度でも再生可能なゴーレム対この森の霧が消滅しない限り無限に水を吐くことができる私。さて、どちらが先に降参するのだろうな。

 ん? おかしいな。そろそろ泥になっていてもいい頃なのだが。

 ま、まさか……!

 私の嫌な予感は見事に的中した。

 やつは私が口から吐いた水を一度吸収したのち、人間でいうところの尿道から水を排出していたのである。

 ゴーレムに臓器はないし排泄欲もないため、これは決して失禁ではない。

 もう一度言っておく。これは決して失禁ではない!


「くそ! あのロリババアめ! いつのまに水対策をしたんだ? まあ、いい。想定の範囲だ。よし、ならこれで行こう!!」


 私は水を球にするとやつに向けてそれを吐いた。


「レイクスネークは水を吐くことしかできないそのへんの蛇型モンスターとは違う性質を持っている。それは水を自在に操れることだ!」


 私は水でできた球の中にやつを閉じ込めた。

 そしてそれを宙に浮かせた。


「水の中に水を排出してもそれはまたお前の中に侵入する。つまり、お前に勝ち目はない!」


 やつはなんとかそこから脱出しようと試みたがその前に力尽きてしまった。

 私が元の人の姿に戻ると同時に水でできた球は破裂した。


「やはり厄介だな、ゴーレムは」


 私はやつを放置したまま歩き始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ