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クレア型ゴーレム

 霧が立ち込めている森の中を歩いているとクレア(不老不死モンスターハンター)が現れた。


「はぁ……まったく、どうして私を置いていったんだ? まあ、とりあえず見つかってよかった」


「……」


「クレア。おい、クレア。どうしたんだ? 返事くらいしろ」


「…………」


 なんだ? この違和感は。

 姿形はクレアそのもの。けど、様子がおかしい。

 うーん、とりあえず魔力量を計測してみよう。

 私はクレア(?)の魔力量を計測した。

 少し誤差はあったが、特に問題はなかった。

 うーん、でもなんか落ち着かないな。

 私の中にいるモンスターたちの直感が怪しいと言っている。

 うーん、試しに心臓の音でも聞いてみるか。


「クレア、心臓の音を聞いてもいいか?」


「……」


「はぁ……黙秘するのはいいが、時として沈黙は肯定とみなされるぞ?」


「…………」


「……時間がもったいないからやるぞ」


 私は彼女の左胸に耳を当てた。

 あれ? おかしいな。聞こえてくるはずの音が聞こえないぞ?

 クレアは不老不死だから致命傷を受けても再生するはず。

 それなのにこいつからは命の鼓動を感じない。

 私は数歩後ろに下がるとフレアキャットに変身した。


「お前……もしかしてゴーレムか?」


「……!」


 私がゴーレムという単語を出した瞬間、クレア型ゴーレムは攻撃を開始した。


「やはりそうか! あのロリババア、いったい何を考えているんだ!!」


 ここまで精巧なゴーレムを作れるのはミシェル様(ロリ魔女)しかいない。

 まあ、他にもいるかもしれないが私はそいつしか知らない。


「なあ、クレア型ゴーレム。お前を作ったのはミシェル様なのか?」


 やつは攻撃しながらコクリとうなずく。


「そうか。なら、ミシェル様の目的はなんだ? 知っていたら頷いてくれ。知らない場合は目を逸らしてくれ」


 やつは攻撃しながら目を逸らした。

 なるほど。つまりこれは試練または修行なのか。


「ありがとう、それだけ分かれば十分だ。よし、じゃあさっさと倒すとしよう」


 私はレイクスネークに変身するとクレア型ゴーレムめがけて口から大量の水を吐き出した。

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